大きくなぁれ(10月5日)

保健室の前に大きな花壇があります。そこが先日から耕され、4つの畝(うね)がつくられました。
昨日はI組が、そして今日はJ組がそこで種まきをしました。手にしたのはうす茶色の小さな種です。「ダイコン」です。
担任の先生からまき方のアドバイスを受け、畝に種をまいていきます。ダイコンは一粒一粒まくのではなく筋まきをしていきます。畝の一番高いところに溝を掘り、そこにざーっとまいていきます。子どもたちは経験があまりなく、また、丁寧にまこうという気持ちがあるのか、アサガオやヘチマといった大粒な種のように一粒ずつつまもうとしますが、
「こうやってまくんだよ」
と、種の入った器を傾け、そこからかき出すようにまくことを教えてもらい、無事に終えることができました。最後はそこに軽く土をかぶせました。
 
芽が出て、土の中深くにダイコンが伸びていく日が楽しみです。

さわやか2題(10月5日)

朝の登校指導。
「おはようございます!」
と子どもたちとあいさつを交わします。これだけで十分にさわやかな気持ちになれますが、今朝はさらによいことが。それも二つも!うれしくてさっそく紹介します。
 
その登校指導を終え、部活の朝練習を見て回ります。
「おはようございます!」
いち早く、遠くにいる私の姿を見つけて、大きな声であいさつをしてくれるのがソフトボール部です。あいさつだけではなく、練習中の声もとてもよく出ています。そんなソフトボール部はまだグローブをつけず、準備運動をしていました。そして、その時にバックネット近くに置いてあったかごがこれです。お分かりになりますか。ソフトボールが見事に整頓され、かごに収まっています。一流のスポーツ選手が道具を大切にする話はよく聞きますが、弥富中のソフトボール部も十分に一流です。
 
もうひとつ。これも今朝の話です。8時10分を回ると、朝練習が終わった1・2年生と部活を引退した3年生の登校とで、下駄箱前がごったがえします。そんな中、一人の男の子が下駄箱から自転車小屋へ引き返しました。すると、途中で出会った別の男の子が、
「鍵か?」
「うん」
「ほい」
と、持っていた自転車の鍵をほうりました。それを片手でキャッチした男の子は、
「ありがとう!」
と、再び下駄箱の方へ走り出しました。ぶっきらぼうな短い言葉のやり取りでしたが、投げた鍵が描いた放物線は、雨上がりの虹よりも美しく見えました。