ピカソになって広島を描く(12月11日)

「ゲルニカ」をご存知でしょうか。
 
「ゲルニカ」はスペイン北部にある町です。1937年、スペイン内戦に介入するかたちでそのゲルニカにドイツ軍が無差別空爆を行いました。この空爆は焼夷弾が初めて本格的に使われた空襲で「史上初の無差別空爆」とも呼ばれています。当時、フランスのパリでその報を聞いたピカソは、自分の祖国であるスペインが焼け野原となったことに大きな悲しみと怒りを覚え、それを「ゲルニカ」として世に送り出しました。描かれているもの一つ一つをよく見ると、そこにはピカソが感じた悲しみや怒りがさまざまな形で描かれています。
 
それから80年たった今年11月、2年生は広島へ出かけました。そこで目の当たりにした原子爆弾による惨状。そこを必死の思いで生き延びた被爆者の思い、等々。子どもたちはそこで何かを感じ、多くのことを考えました。今、それを新聞のようにまとめる作業を行っています。それとあわせて、美術の時間にその思いを絵で表しました。一人一人が感じたことを描き、それを切り取って黒い画用紙に貼ってクラスで1枚の「ゲルニカ-広島版-」を制作しました。
今、懇談にあわせてそれが教室の廊下に展示してあります。

三重の虹(12月11日)

  金曜日に引き続き、個別懇談2日目。
  
  お昼過ぎに、空が暗くなり雨が降りました。教務の先生が雨雲予報で調べると、そんなに長く降るわけではなさそうなので、外の部活動は雨が上がるのを待って始めることになりました。
  
  懇談前に、簡単清掃では手の回らない階段等を掃除しながら、校舎内を回っていました。中庭を見ると、「狐の嫁入り」とも言いますが、太陽の光が差す中、まだ少し雨が降っていました。
  
  掃除機を持って職員室に戻ると、東の窓の方で数人の先生が集まって外を見ていました。
  雨が上がりの東の空を見ると、はっきりとした虹の向こうに、さらに大きな虹がかかっていました。
  「わぁ、二重の虹!!」
  「よーく見て!手前の濃い虹は、二つ重なっているよ」
  「あら、本当!じゃあ三重の虹だね」
  「何かいいことあるかなあ~?」

  プラザを見ると、外部活の準備を始めた子どもたちも、大きな三重の虹を見上げていました。
 
  みんなの心がほわっとしたひとときでした。
三重の虹