4分で救われた命(1月23日)

「終わったー」
3時間目の授業が終わり、給食の調理室からほんのりいい香りがしてきた頃、突然のサイレンが!
 
誰もがおしゃべりをやめました。
誰もが一瞬、立ち止まりました。
そして、周りを見回すと同時にその場にしゃがみこみました。中には、手で頭を抱える子もいました。教室にいた子の多くは机の下にもぐり込んでいます。
そんな子どもたちの耳に、これが訓練だということ、給食室から火災が発生したという想定だということ、そして、この後に避難する場所はプラザということがしっかりと届きました。誰も口を開いていなかったからです。それから4分10秒後、600人を超える子たちが、誰一人欠けることなくプラザに避難していました。
 
今年3回目のこの避難訓練は、子どもたちはもちろん、先生たちにも知らせることなく行いました。ですから、サイレンが鳴った直後の先生たちの様子も、子どもたちのそれに近いものがありました。しかし、すぐに教室やあらかじめ決められた担当区域へ行き、そこにいる子たちの安全確保や誘導にあたりました。
「天災は忘れた頃にやってくる」
この言葉を肝に銘じるためにも、とても大切な訓練となりました。そして、子どもたちの成長を実感できるものとなりました。