中部日本個人・重奏コンテスト県大会(3月4日)

先日行われた西尾張大会を勝ち抜き、出場権を得た県大会が江南市民会館で行われました。県下の多くの学校からたくさんの子たちが本大会をめざして演奏します。もうそれだけで緊張感が高まります。楽屋には関係者以外は入れないので分かりませんが、きっと心臓の音がメトロノームのような早いピッチを刻んでいたことでしょう。
55人が出場した「個人の部」の38番目に新田くんが登場しました。曲目は、学校祭でも聴かせてくれたマリンバ独奏「竹林」です。あの時と比べものにならないくらいの演奏で鳥肌が立つほどです。演奏が終わった後に、会場にいた多くの人たちが顔を見合わせたのがそのすごさを物語っていました。
そして53番目が西出さんでした。演奏した人からどんどん楽屋からいなくなるので、残り3人になったところでの登場です。この大会でフルートを演奏するのは15人です。楽器ごとの枠があるわけではないのですが、競わなくてはならないライバルが多い楽器です。曲目は「コンチェルティーノO p 107」とても明るい曲で、西出さんの揺れる体と音色がその世界をつくり出していました。
その1時間半後に行われた結果発表。新田くんが「金賞」、西出さんは「銀賞」でした。意外にも西出さんは納得の表情でした。こういうコンクールでは審査員からの講評コメントをいただけるのですが、そこに書かれていたことと、自分の手ごたえとが一致したようです。聞けば、西出さんは中学になって吹奏楽部に入ってからフルートを始めたとのこと。驚きです。もう、目は次を見ていました。新田くんは3月24日に行われる本大会で、さらに高みをめざします!