お赤飯でお祝い(3月1日)

小学校6年間、そして中学校3年間、子どもたちの体を「食」で支えてくれた給食。それも3年生にとっては、今日が最後となりました。献立は、もちろん「お赤飯」です。今は家でおめでたいことがあると外食に出かけることが多くなりましたが、古くは赤飯を炊いてお祝いをしました。
 
「いただきま~す!」
言い終わるか終わらないかのうちに、じゃんけんが始まりました。子どもたちの好きなから揚げやデザートの争奪戦です。ずっと毎日繰り広げられてきた光景です。最後だからと気取らずに、いつもの自分たちでいられるもの、この子たちのよさなのかもしれません。いつもの班で食べるクラス、最後ということで自由に席を替わってもよいと言われたクラス、さまざまでしたが、どこもいつもの楽しい給食の光景でした。
 
PTA行事のひとつに「給食試食会」があります。そのねらいは、子どもたちが普段、どんな給食を食べているかを知るためですが、それ以上に、参加された保護者の方の感想をうかがうと、
「何年かぶりの給食で、とてもなつかしくおいしかったです」
という声が返ってきます。これからそれぞれの道へ進む3年生の子たち。そのほとんどが給食ではないところです。その時にきっと、今日の味とともに、自分たちのために毎日おいしい給食をつくってくださった調理員さんたちのことを思い出すことでしょう。
「9年間、ごちそうさまでした」