2学期終業式(12/23)

2学期終業式、厳粛な雰囲気で行うことができました。
<校長先生のお話>
 こういう集会があると、本当に先生は心がすがすがしい気分になります。周りの様子を考えて、自分で自分に厳しく、雰囲気を察することができる弥中生を誇りに思います。
 9月2日の2学期の始業式から早4か月。2学期を振り返ると、学校祭に始まり1年生の福祉実践教室、2年生の平和体験学習など、本当に多くの行事がありました。普段の授業では学ぶことができない多くの体験をしたと思います。
 新チームになった部活動においては、ソフトテニス部男子が県大会第3位、陸上部女子が西尾張大会総合第3位、サッカー部は地区の大会で準優勝、ソフトボール部も地区の大会で第3位、駅伝部の男子は地区大会で優勝、どの部活動も立派な成果をあげてくれました。本当に弥富中学校にとって実り多い2学期にでした。
 みなさん一人一人にとってはこの2学期どうだったでしょうか。学習面や生活面において成功ばかりではなかったと思います。失敗した経験を次に生かすことが、一番大切なことだと思います。今年、のノーベル化学賞を受賞した吉野彰教授は、小中学生に向けてこんなことを言っています。小中学生のうちに大切なのは、興味をもてるものを見つけることだと。そのためには、いろいろなことを経験し、刺激を受けることです。ボールを蹴る楽しさを覚えた人は、Jリーガーを目指す人もいるでしょう。吉野教授の場合は、それがロウソクの科学でした。もしも失敗したとしても、焦らないでください。いくら科学が発展しても、世の中にはわからないことがまだまだたくさんあります。いつかきっと「これは」というテーマが見つかります。それまではたくさん失敗してください。失敗から学んだ経験がきっとあなたたちを成長させ、困難を乗り越える力になると思います。また、3年前にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典教授も同じようなことを言っています。自分のやってきた実験の99.9%は失敗で、心が折れそうになることばかりでした。ただ、その失敗の過程で違う発見が必ずあるのだと、気持ちに余裕をもって続けているとあるときポーンとその壁を乗り越えることができると。すぐにはなかなか自分の思うような結果になりません。いつも話していますが、元気に登校して、友達と一緒に真剣に授業を受け、部活や清掃活動に一生懸命取り組むこと、当たり前のことをぼんやりせずにちゃんと一つ一つやり続けることが大きな成果につながっていくと思います。先ほど言った部活動の成績もそうなのではないかと思います。
 いずれにしてもこの4か月間の2学期は今日終わります。ここにいる弥中生と先生方が健康で大きな事故もなく、今日を迎えられることをうれしく思っています。明日からは3週間ほどの冬休みになります。3年生にとっては中学校生活最後の冬休みです。3月には義務教育を卒業し、4月にはそれぞれ自分の選んだ進路先へと進みます。自分の進路が叶うよう、この冬休みにしっかり準備をして3学期を迎えてください。2年生は4月から弥富中学校の最高学年になります。どんな自分にならなてはならないかしっかり思い描き、具体的な目標を立ててください。来年の今頃は、今の3年生と同じように自分の進路選択をしなければいけません。学習面、生活面でしっかり自分をみつめ、良いところは伸ばし、悪いところを改善していってください。1年生も後輩が入学してきます。先輩としてよい見本が示せるように、今の自分の姿を振り返り、どんな努力をしなくてはいけないのかを考えながら、具体的に努力目標を立ててください。それでは健康に気を付け、冬休みの生活を一日一日大切にして有意義なものにしてください。そして1月7日の3学期始業式には、全員と元気に会えることを願っています。みなさんにとって令和2年が良いとしてあることを願って話を終わります。
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