思いをはせながら(7月18日)

家庭科の3年生の学習に「幼児の生活と家族」という単元があります。1・2年生までで衣・食・住という基本的なことを学び、3年生では、将来、父となり母となり家族を形成することをイメージしながら、家族や地域のことを考えて「よりよい生活を創造する」ことを学びます。
 
家庭科室へ行ってみると、皆、黙々と手を動かしていました。ある子はダンボールをはさみで切り、ある子は針で縫い物をしていました。幼児への理解を深めるための「おもちゃ作り」です。一見、小学校の工作のように見えますが、子どもたちの頭の中にあるのは、自分ではなく幼児です。自分自身の弟や妹を思い浮かべている子もいるでしょう。去年の職場体験学習で保育所へ行った子はそこで一緒に遊んだ子を思い出しているかもしれません。「あの子なら、きっと喜ぶだろうな」と。
自分のためではなく、他の誰かのことに思いをはせながらいろいろ工夫し形にしていく、どの子もとても穏やかな表情をしていました。
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