ものづくりの楽しさを(1月11日)

1階の木工室から小気味のよい音が聞こえてきます。そこでは1年生が技術科の木工の授業を受けていました。作っているのは本立てです。まず木の特性を知るところから始まったこの授業は2学期から続く長丁場です。1枚の板からどうやって部材を切り出すとむだがないかを考え、それをのこぎりで切り、木工用ボンドで止めたり釘を打ちつけたりします。
今は、ホームセンターなどへ行けば出来上がった製品がそんなに高くない値段で手に入ります。そんな時代に生まれ育った子どもたちは、次第に「ものづくり」をしなくなったように思います。しかし、今、ここで木や道具に向き合っている子どもたちは、とても目を輝かせています。慎重に釘を打ったり電動ドリルで穴を空ける目はとても集中していて、仕上げ間近の紙やすりで磨いている子は、こすった部分を指でなぞって、「うん、うん」と満足そうな笑顔を浮かべていました。
ものづくりの楽しさ、すばらしさをこの空間で感じてくれればと思います。
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