もうひとつの西尾張大会(7月27日)

連日、西尾張大会での各部の活躍をお届けしていますが、この大会に照準を合わせて練習をしてきたのは運動部だけではありません。「愛知県吹奏楽コンクール西尾張地区大会」が稲沢市の名古屋文理大学文化フォーラムで行われました。
 
演奏する曲は2曲で、弥富中は次の曲を演奏しました。
【課題曲】
「マーチ・スカイブルー・ドリーム」 矢藤学 作曲
【自由曲】
「もののふ」~幕末をかけた熱き誠の魂~ 八木澤教司 作曲
前の学校との楽器の入れ替えでざわわざとした時間も落ち着き、
学校名が紹介されると、子どもたちの気持ちにもスイッチが入りました。
指揮者である顧問のタクトがさっと上がると、さらに一段高まりました。課題曲は4曲の中から1曲を選ぶのですが、たまたま前の学校と同じで聴き比べることができました。身びいきかもしれませんが、人数は弥富中の方が少ないのに、迫ってくる音はまったく遜色なく、むしろ響いてきました。
自由曲の「もののふ」は、“武士”の時代の最後に、その精神を貫き通した土方歳三の生きざまを、和太鼓や竹といった日本独特の楽器で表現した作品で、子どもたちの演奏する「動」から「静」、「静」から「動」への切り替えが聴く人の心を揺さぶりました。
演奏を終えた弥富中吹奏楽部の子たちを、大きな拍手が包んだのは言うまでもありません。ステージから引き上げてきた子に、
「おつかれさま。よかったよ」
と声をかけると、
「はい、ありがとうございます!」「やりきりました!」
というさわやかな笑顔が返ってきました。
吹奏楽の演奏は著作権の関係で、演奏中の撮影や録音は禁じられています。そこで、終わったあとに外で記念写真を撮りましたが、そこでの表情も晴れ晴れとしたものでした。
 
結果は惜しくも「銀賞」で、目標としていた「金賞」、県大会出場はなりませんでしたが、自分たちも周りも笑顔になれた演奏でした。
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