全日本中学陸上競技選手権大会2日目(8月23日)

陸上の全国大会二日目。松本は爽やかな涼しい朝を迎えました。3年生の大城さんが臨むのは100m。プログラムを見ると、なんと11組もあります。したがって、準決勝へ進めるのは各組の上位2人と、タイム順で上位2人という狭き門に挑みます。

大城さんは9組に登場しました。いつものユニフォームなのですが、右ひざをぐるっと囲むようにピンク色のテーピングが…。東海大会の時に「痛みがあります」と言っていた言葉がよぎりました。「がんばれ!」という言葉と「無理するなよ」という言葉が交互に頭の中を巡ります。
スタート!いいスタートです。一番端の第9レーンながら上位に食い下がります。結果はこの組の5着。この瞬間に準決勝進出の夢は消えました。しかし、タイムを見て驚きました。12秒43!これまでの自己ベストは通信陸上で出した12秒50でしたから、大ベストです。レース後に声をかけると、準決勝に進めなかった悔しさはあるものの、自己ベストを大きく更新した満足感に満ちた表情をしていました。
会場で声援を送ってくださったご家族。そして、学校で応援してくれている陸上部、そして全校のみなさん、ここまでの応援、ありがとうございました。

追伸
スポーツ競技に「たら・れば」は禁句と言われていますが、この12秒43という記録は、11組中5組の2位の記録を上回っています。「違う組だったら…」と出かかった言葉を、大城さんの笑顔が封印してくれました。この記録は大きな自信と、大きなバネになると確信しました。
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