- 2025.8.18出校日(8/18)
- 2025.8.18情報処理部・全国パソコン技能競技大会(8/8)
- 2025.8.5少年消防クラブ消防署体験入署(8/5)
- 2025.8.4夏大会、野球部第69回中日少年野球大会愛知県大会(8/3)
- 2025.8.1平和学習展示会(8/1)
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保護者からご覧いただく子どもたちはどうでしょうか?
地域の方からご覧になる子どもたちはどう映っているでしょうか?
そして、私たちは、弥富中の子たちをどう見ているでしょうか。
それぞれにとって、子どもたちは大切な存在です。学校はそんな子どもたちをよりよい方向に育む場所でなくてはなりません。
私たちは日々、そんな思いで子どもたちに向き合っています。
しかし、はたしてそれが本当に有効なものとなって子どもたちに伝わっているのかを確かめる必要があります。それが「子どものための教育評価」です。教職員・生徒・保護者にそれぞれ同じ問いかけをし、それぞれについて評価したものをまとめました。教職員として努力しているつもりでも、それが子どもたちに届いていなかったり、保護者の方々とは違う感覚であったりすることに気づくものもあります。反対に、取り組んできたことが十分に理解され、自信を深めたこともあります。
それぞれの内容をしっかりと検証し、子どもたちにとってさらによい学校にしていきたいと思います。
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今、校内で好きな場所があります。それは3年生の教室の廊下、下駄箱、美術室前です。そこには、「弥中で過ごした時間、これから~」というタイトルの作品が飾られいます。これは黒く塗られたガラスのその黒い塗装面を先のとがったもので引っかき、そこに着色した「アートグラス」と呼ばれるものです。下絵から時間をかけて取り組みました。特にテーマが卒業を前にした自分の気持ちと重なるので、いつも以上に思いのこもった作品に仕上がっています。見ていると、クラスでのこと、部活動、自分の夢など、ひとつひとつの作品から、3年間の中学校生活が浮かび上がってきます。
そして給食の時間に、3年生の思い出がいっぱい詰まったその校舎に響いたのが、29年度前期生徒役員選挙放送でした。「こんな弥富中学校にしたい」という熱い思いをマイクに向かって、そしてその向こうにいる全校のみんなに向かって語ってくれました。原稿を両手で握る姿に緊張感はありましたが、その声は3年生もしっかり聞きとめてくれたはずです。
バトンはあと少しで引き継がれようとしています。
朝礼に臨む時に「こんな話をしよう」と、それなりに準備はします。今日もそうでした。しかし、体育館に入ってくる子どもたちの顔を見たら、「いや、このことを伝えよう」と気持ちが変わり、こんな話をしました。
2月20日朝礼
「ひとつの命も失いたくない」
そんな気持ちを抱きながら校内を歩いていると、校舎の前の「立志の塔」(昭和48年建立)の前にチューリップの芽が顔をのぞかせていました。こうやって歴史を越えて命はつながっていくんですね。
3時間目のことでした。職員室のドアが開き、
「失礼します」
の声。ちょっと恥ずかしそうに、担任の先生に促されるように入ってきました。
「I・J組でクッキーを作りました」
その時、職員室には10名ほどの先生がいましたが、一斉に顔をあげました。I・J組といっても、そこにいたのは2週間後に卒業をしていく5人の3年生でした。先生方のそばへ行き、一人一人に手渡しをしていくと、
「ありがとう!」
「うわ、おいしそう!」
「じょうずに焼けてるね」
「もう、卒業だね。おめでとう」
の声が。
それぞれの子がそれぞれの個性を生かしながら、少しずつ力をつけて成長した3年間。さまざまな体験や多くの人との出会いがそれを後押ししました。
「失礼しました」
大きくなった背中を見送った職員室には、クッキーの甘い香りと、ほんわかとした暖かい風が流れました。春はもうすぐそこです。
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今年度最後となるテストが終わりました。文字通り「1年間のまとめ」のテストです。手ごたえはどうだったでしょうか。1・2年生はこのテストを迎える前に学力コンクールや学力向上プロジェクトなどを経て臨んだテストでした。
職員室で採点していた先生に、
「プロジェクトの成果はどうだった?」
と尋ねると、
「意識をもって臨んだ子が多くいました」
とのことでした。3年生は、これから受検する子はもちろん、私立高校を中心に進路先が決まった子も、気を抜くことなく臨んでいました。
そして、そのテストが終わった直後の学活の時間は、もうその次に向かっていました。3年生はこれから迎える卒業式や公立高校の入試に向けて、服装などの確認をしました。その上の階では2年生が、体育館では1年生が、それぞれ3年生を送る会で3年生に贈る合唱の練習です。よい緊張感が途切れないことが、弥富中の強さかもしれません。