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人はこんなにも切り替えられるものでしょうか。
学校祭から一夜明けた今日、弥富中学校は、昨日までの慌しくも目標に向かって突き進んでいたのとはうって変わって、落ち着いた一日でした。それぞれの学年の様子をご紹介します。
1年生にとって学校祭は、どう映ったでしょうか。小学校の運動会と学習発表会を足したもの、いえ、とてもそんなものではなく「かけ算」したぐらいのものだったのではないでしょうか。ですから、上級生についていくのに精一杯でさぞ大変だったと思います。しかし、そんな先輩たちの姿を目の当たりにできたことは大きな財産になったと思います。教室には、そんな足跡である賞状が飾られていました。
そんな教室では英語の授業が行われていました。これも中学になって始めた教科です。英語を使ったコミュニケーションの力をつけるために、二人一組で会話をする授業でした。席を立ち相手を見つけ会話をスタートします。4月のようなたどたどしさはありません。この子たちは、さまざまなことをどんどん吸収し成長する力をもっているんだと感じました。学校祭を経験し、少し蕾がふくらんだ1年生でした。
華やかな文化の部・体育の部に隠れてしまっていますが、二日間校内をギャラリーに見立てて多くの作品を展示し、それを鑑賞しました。美術の時間に制作した個性あふれるものや、美術部や情報処理部などのレベルの高い作品、3年生が修学旅行の江戸職人体験でつくったものや夏休みの理科作品などもあります。
子どもたちは友だちの作品を見たり、上級生の作品を見たりして、
「じょうずぅ」
と声をあげ、私たちが思う以上にじっくり見てくれました。しかし、学校祭の日程に合わせて開催していることと、展示場所が授業や部活動で使用する部屋ということもあり、多くの日数や時間をさくことができません。
でも、文化の部、体育の部で見せてくれたように、子どもたちは無限の才能をもっています。今日も、地域の方が、
「先生、今の中学生ってすごいなぁ」
と感心してお話をしてくださいました。二日間の学校祭は、それを再認識させてくれました。
パフォーマンスを通して、「このブロックでよかった」と誰もが思ったことでしょう。
その後に行われたリレー3種目は、午前中の競技にも増して、座席からの応援のボルテージが上がりました。(放送委員の名実況もすばらしいものでした!)
そして、すべての日程を終え、総合閉会式へ。得点集計に時間を要しましたが、それを落ち着いた態度で待つことができたのも弥富中生のすばらしいところです。
結果は、以下のようになりました。
部門 | 1位 | 2位 | 3位 |
旗 | 青 | 赤 | 緑 |
合唱 | 赤 | 青 | 緑 |
競技 | 赤 | 緑 | 青 |
パフォーマンス | 赤 | 緑 | 青 |
総合 | 赤 | 青・緑 |
子どもたちが取り組んできたことに順位をつけることはとても心苦しく思います。しかし、その心苦しさを軽くしてくれたのも子どもたちでした。閉会式でブロック長が、
「他のブロックがとても上手ですごいと思いました」
と相手をたたえれば、生徒会長が、
「勝ち負けではなく、みんなが同じ目標にむかってがんばれたことがよかった」
と語ってくれました。
こんな子どもたちがますます好きになりました。私たちの誇りです!
午後の目玉はなんといっても「ザ・パフォーマンス」。
ブロック練習でもっとも時間をかけて創り上げてきたものといってもよいでしょう。決められた時間やルールの中で、いかに自分たちのテーマを表現するか、リーダーを中心に練り上げてきたものを披露する時が来ました。
【緑ブロック】 オープニングのボディパーカッションは、まさにブロックテーマの「アマゾン」で森と共存する動物や原住民族を思い起こさせてくれました。緑と黄のポンポンを手にした大きなウエーブも自然の偉大さを感じさせるとともに、サブテーマである「感動をお届けします」をまさに実現させてくれました。 |
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【赤ブロック】 昨今、組み体操の危険が指摘されることから、どうしても構成が平面的になってしまうところを、「人間起こし」という新たな“パフォーマンス”を取り入れ、見ている人をあっと驚かせてくれました。それは、まさに登竜門をくぐる鯉が龍になった瞬間でした。 |
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【青ブロック】 屋上から見る一人一人はとても小さく見えました。しかし、それがウエーブをしたり集まったりするたびに大きく見えてきます。そして、エンディングの“鰯のトルネード”はまさに一糸乱れぬ大きな集団の力強さを見せ付けてくれました。 |
※子どもたちのすばらしいパフォーマンスを動画でご覧いただく予定でしたが、緑ブロックと青ブロックの使用している音楽の著作権の問題で、動画サイトで再生できません。公平を期するために今回はすべてのブロックの動画での公開を控えさせていただきます。申し訳ありません。(9月21日22時30分)
昨夜の局地的な雨には一瞬ひやりとしましたが、天気は弥富中に味方をしてくれました。すばらしい青空のもと学校祭二日目「体育の部」を行いました。
PTA会長様がそれぞれのブロック色のTシャツをこっそり重ね着し、それを1枚ずつ脱ぎながらブロック長に声をかけてくださる素敵なあいさつ、それに力強く応えた選手宣誓で幕をあけました。
実は、昨日の文化の部が終わってすぐに、PTA会長様はすぐに私たちのところへ来てくださり、
「先生、とってもいい文化祭でした。感動しました!」
と声をかけてくださいました。その思いからうまれたごあいさつだったように感じました。
子どもたちはそれぞれの種目で生き生きと競い合い、はつらつとした顔を見せてくれました。
午前の「ブロック旗紹介」「ブロック合唱」の張りつめた空気とは一変し、午後は生徒会が企画する「有志発表」と「吹奏楽部発表」です。先生たちも登場し体育館のボルテージが上がりました。
「有志発表」は今年はこれまでの最多となる15組が応募してくれました。厳正なオーデションを通過した子たちによるパフォーマンスは、どれも普段の学校では見ることができないものばかりでした。吹奏楽部の演奏にも、
「アンコール!アンコール!」
の手拍子。
興奮の残る文化の部はこうして幕を閉じました。帰り際に少し年配の方が、
「先生、これは『文化祭』じゃなく、『芸術祭』だね。すばらしかったです」
という言葉をかけてくださいました。また、
「世界が戦争だとか言っているけど、こういう子たちを見ていると、なんでそんなことを起こすのか不思議だわ」
とも。
「きっと、この子たちが、戦争のない世界に変えてくれますよ」
と、笑顔でお見送りしました。
【緑ブロック】 テーマの「アマゾン」に生息する鳥「オオハシ」をメインに据えました。その背景には一つ一つの木々が丁寧に描かれています。それにより、一本の木は小さい存在でも集まれば大きな「アマゾン」をつくる、というテーマを描き出しました。 |
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【青ブロック】 「スイミー」は小学校の国語の教科書にも載っている有名な題材です。誰もがもっているそのイメージを壊し、今年の青ブロックの「スイミー」を創り出すことに苦心しました。強さを象徴する鮫と小さな魚を象徴する鰯で、美しくも勇ましい「スイミー」ができました。 |
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【赤ブロック】 迫力のある龍。そして、そこに流れる滝を力強くのぼる鯉。左下から右上に画面を分割する構図や筆だけではなく指や手を使う技法が、鯉や龍の躍動感や力強さ、そして赤ブロック全員の、難しい難関を突破するぞ、という強い気持ちを感じさせてくれました。 |
多くの子が、多くの保護者が、そして多くの先生が、週末の台風18号の進路予測を何度も見たことでしょう、「学校祭、できるかな?」その思いで。その思いが通じたのか、台風はこの地方から離れたところを通過し、風は強く吹き暴風警報も出て市内には避難所も開設されましたが、幸い大きな被害はなく今日を迎えることができました。雨の量が少なかったので、今日は最後のブロック練習もグランドを使って行うことができました。
1時間目のブロック集会で、リーダーたちは一様に、
「ここまでついてきてくれてありがとう」
と、皆に頭を下げました。ブロックが決まってから今日まで、リーダーはリーダーとして、団員は団員として精一杯がんばってきました。機は熟しました。いよいよ学校祭です!
本日、お子さんを通して「学校祭プログラム」をお配りしました。ぜひ、子どもたちのがんばっている姿をご覧ください。プログラムに記載してある時刻はあくまでも目安ですので、余裕をもってお出かけください。また、駐車場に限りがありますので乗り合わせてお願いします。