放課になってすぐに、職員室にやってきた二人がいました。ちょっと緊張してもじもじしています。そばにいた担当の先生が助け舟を出し、手に持っていたものをそっと差し出しました。しゃもじです。
「これ、授業でつくりました」
とそのJ組の二人は話してくれました。
「それはなんですか?」
「しゃもじです」
そんなやり取りをしながら、
「ちょっと見せてくれる」
と手にしてびっくり!丸いところもきれいにカットされ、さらに、柄の部分は痛くないように面取りがしてあり、握っても痛くありません。木工室の道具を駆使して作った力作です。
「どうぞ、使ってください」
「え、こんないいしゃもじ、もらっていいの?!」
素敵なしゃもじをプレゼントしてもらいました。先日の調理実習と同様、いろいろな力がついてきていることを実感し、うれしい気持ちになりました。