体育の先生から、
「よかったら見にきてください」
と声をかけられました。行った先は体育館です。2年生のがこれまでやってきた「なぎなた」学習の最後の授業で、これまで習得したものを音楽にのせて「リズムなぎなた」として発表する時間です。最後の確認の練習が終わり、音楽をかけての通し練習も終わり、
「さあ、いよいよ発表にうつります。たすきをかけてください」
の指示で、4色の長たすきをします。時代劇などでは格好よく一人で結ぶシーンがありますが、そこは現代っ子、とうてい一人ではできないので助け合って結びます。
たすきをして三角の隊形に広がったその姿は、さっきまでと比べるとキリッとしていました。
「面」
「すね」
と声もしっかり出ています。
市からなぎなたの指導者も派遣していただき、体育科の教員も一緒に学びながら、こうやって弥富中独自のカリキュラムをつくって行っています。日本の武道の一つですが、弥富にそれが根づいたのはわかしゃち国体の時です。まだ歴史はそれほど長くはありませんが、中学生がこうやって授業で取り組むことで、弥富の文化になっていくような、そんな気がします。
「やーっ!」
きっと彼女たちがその伝承者となってくれることでしょう。