立つ鳥あとを濁さず(3月20日)

家庭では大そうじといえば年末ですが、学校はこの3月が一年の終わりですから、今日、その一年の汚れを落とす大そうじを行いました。
すみからすみまできれいにするために、まず、机といすを全部、廊下に出します。何もなくなった教室って、意外に広いんです。そこをほうきで掃き、雑巾がけをします。広々としていますから、子どもたちもいつもより勢いがあるように思います。そして、そんな床そうじの一方で、ガラスをみがいている子、扇風機のカバーをはずしてきれいにしている子など、皆で役割分担をして、文字通り「立つ鳥、あとを濁さず」の気持ちでそうじをしてくれました。
 
2週間後には、そこは、希望に満ちた子たちが歴史を刻む場となります、自分たちが一年前にそうだったように。

先輩として(3月18日)

広報委員会が作成している「Let’s learn」。これまでもしばしば取り上げてきましたが、1年生の3月号に「後輩に伝えたいこと」というコーナーがあったので紹介します
 
・部活も勉強もがんばって
・友だち100人つくりなさい
・勉強つらいけどがんばって
・テストの前は早めに勉強し始めて、早めに寝たほうがいいよ
・まずはこの学校を楽しんで
・ちゃんと学校に来いよ
・中学校ではいろいろなことを知ることになるでしょう
・テストが急に難しくなるよ
・数学はしっかりやらないとヤバイよ~
・小学校でいくらいい点数をとっていても、中学校で勉強せずにテストに挑むと、だんだん点数が悲惨になるよ
・中学校は大変
・朝練の日、早起きガンバレ!
・テストがあるからガンバレ
 
いかがですか。短い言葉ですが、1年間で感じた“中学校”を後輩に伝えてくれました。その言葉に1年生の子たちの成長を感じます。

使えるものを(3月13日)

年度末が近づいてくると、どの教科もまとめの段階に入ってきます。国語・社会・数学・理科・英語の5教科は、まとめの問題をひとつでも多く取り組み、これまで学習したことの定着をはかっています。
また、音楽・美術・技術家庭・保健体育は、作品や表現の仕上げです。剣道場でダンスの仕上げをしていた1年生をながめながら、次に向かったのは木工室です。ここでは以前も紹介した美術科の「バターナイフづくり」が最終工程を迎えていました。まだサンドペーパーをかけて表面を滑らかにしている子も多いのですが、
「仕上がった子は、ここにあるオイルを表面に塗ってください」
の声で、そのステップに入る子も何人かいました。それまで真っ白だったナイフが、オイルを塗ったことで、濃い色になり高級感が出てきました。ちなみのこのオイルは、口にするものを扱うナイフですので、木工用のステインオイルではなく食用油を使っているそうです。
昨日の授業参観にお越しいただいた方はご覧いただけたと思いますが、1年生が技術科で作った「本立て」も十分使えるものに仕上がりました。こうして自分で時間をかけて作ったものは、どこにもないオリジナルですし、何よりも愛着があってずっと使っていけそうです。

学年PTA(3月12日)

花ぐもりの今日、今年最後の授業参観を行いました。普段どおりの授業をご覧いただきましたが、いかがだったでしょうか。私たちの授業の進め方は分かりやすいものだったでしょうか。そして、お子さんはしっかりと学習していたでしょうか。ほぼ1年前のそれと比べて、少しでも成長した姿がご覧いただけたなら幸いです。
また、体育館では学年PTAを行いました。どちらの学年も今年一年を振り返って、成長したところや課題として見えてきたものをお伝えしました。そして、4月から一つ学年があがる子どもたちに期待することを伝えさせていただきました。
私たちもそうですが、毎日接していると、意外にその変化、成長は気づかないことがあります。しかし、学校での様子をご家庭に伝えたり、逆に、ご家庭の様子をお聞かせいただくと、そこに成長を感じることができます。今日が、そんな場になったでしょうか。
 
学年PTAの中では、先日の「3年生を送る会」で披露した合唱をお聴きいただきました。
1年生「COSMOS」
2年生「輝くために」
※クリックすると、合唱をお聴きいただけます。
 
また、会終了後に、来年度のPTA学級役員の方の選出も行われました。

全校一斉道徳(2月28日)

先日、日本で初めて家族以外の方に骨髄移植をした田中重勝さんにお越しいただいてお話をしていただいた「全校一斉道徳」が、今日の中日新聞朝刊に取り上げられました。すでに「道徳だより」でも紹介したように、子どもたちは田中さんから多くのことを学びました。
道徳は来年度から「特別の教科」となります。そこで私たちが求めていくのは、すべての子が道徳的な行動をすることではありません。むしろ、何もアクションを起こすことができなくても、心の中で、「どうしよう」「こうしたら相手はどう思うだろう」「いやいや、絶対にしてはいけない」と葛藤をすることをめざしています。そして、その葛藤するにあたり、自分以外の人の考えや生き方を聞くことで、その判断材料がいくつももてることが大事だと考えています。
この授業でも、教室で行った時、多くの子は「提供しない」と考えていたようです。それが読み物資料を読み、田中さんご本人から話をうかがうことで少なからず心が揺れ動いたと思います。そんな大切な時間でした。