人権について考える(12月3日)

朝礼の時間をコンパクトに終え、今日は人権担当の先生から話を聞きました。
 
スクリーンに『みえるとか みえないとか』(ヨシタケシンスケ 作 伊藤亜紗 監修)の絵本を映し、ゆっくりとした口調で語り始めたそれは、宇宙のさまざまな星を調べている主人公が、目がたくさんある人が住む星で「背中が見えないなんてかわいそう」と言われるところから始まりました。普段、自分は「普通」と思っていることが、他の人からは「違う」と思われ奇異の目で見られたり、かわいそうと思われ、変な感覚をもちます。そして一方で、目が見えないからこそ感じるさまざまなものがあることにも気づきます。子どもたちは、落ち着いた表情でスクリーンを見つめ、聞き入っていました。
 
明日から10日までは「人権週間」です。この期間だけではなく常に意識をしなくてはならないものですが、ついつい日常の忙しさや、日常の「普通」に流されてしまっている私たち。だからこそ、今日は全校で人権について考える時間を設けました。
今後、それぞれの学年で中学生が書いた人権作文を読んだり標語を考えたりする活動を通して、人権、とりわけ「個性や多様性の尊重」について考えます。
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1年生が薬物乱用防止教室を行いました。(11月27日)

2学期期末テストが終わった後、養護教諭と1年の学年担当教諭による薬物乱用防止教室を行いました。覚醒剤や大麻、シンナーはもちろんたばこやお酒の害について説明があり、映し出される変わり果てた体や内臓の写真に悲鳴が上がりました。
喫煙習慣のある教諭や過去にお酒で失敗した教諭の話では、少しの間だけ子どもたちにも笑顔が見られました。しかし、友達から紹介されて軽く始めた薬物のせいで3ヶ月後にはどうにもとめられない様子を描いた過去のCMに声を失いました。薬物は一度始めると止められず自分の人生を台無しにする、そしてそれが意外と身近に存在するかもしれないことが実感できたのではないでしょうか。
今日の授業を通して、子どもたちだけでなく私たち大人も気を抜かず注意していく必要があると思いました。
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期末テスト(11月26日)

2学期の期末テスト初日を迎えました。いつものことながら、しーんと静まり返った教室に文字を書く音だけが響いています。
1年生は中学校の定期テストにだいぶ慣れてきて、テスト勉強の仕方も少しずつ分かってきたようです。2年生は学校祭・広島研修と大きな行事をしっかり行ってきた分、テスト対策が少し十分でないかもしれませんが、どの子も真剣に取り組んでいました。そして3年生は、いよいよ進路に直結するテストということで、その視線は先を見据えています。廊下に張ってある2学期の目標の見出しには「勝負の2学期!」の言葉が強く記されていて、まさに勝負の期末テストに向き合っていました。
 
そんなテストを終え、明日に向けて多くの子が家路を急ぐ中、図書室に残って「学習相談」をしている子も多くいました。数学や理科を中心にプリントや問題集に取り組む中で、
「先生、これってどうやって考えるんですか?」
と質問をしていました。授業では分かったつもりでも、いざ問題を解いてみるとどう手をつけたら分からないことはよくあります。それをそのままにしておかず、こういう機会をうまく利用してテストに臨むことはとてもよいことです。先生たちも大歓迎です!

教育相談(11月19日)

5時間目。廊下に1組の机といすが運び出されました。自習している教室の中の様子が見える側に担任が、それと向かい合うように子どもが座り「教育相談」が始まりました。
ひと言で教育相談と言ってもその内容はさまざまです。3年生のこの時期はどうしても進路が中心となります。
「コンコン」
「はい、どうぞ」
「失礼します」
入試の面接で生かせるように、この機会を利用して教室からそのいすに座るまでの練習をしているクラスもありました。
「どれくらい勉強しているの?」
そんな会話が聞こえました。
一方、1、2年生は勉強もですが、
「どう、最近、気になっていることはない?」
と友人関係や部活動など、子どもたちが抱えていることに目を向けています。もちろんこの教育相談で一人にかけることができる時間はとても短く、この中で解決することは無理ですが、「先生に相談すればいいんだ」「先生、気にかけてくれてたんだ」と思ってもらうことで、また別の機会に、
「そういえば、あのこと、どうなった?」
と声をかけることもできます。今日から始まった教育相談がそんなきっかけになることを願っています。

読書の秋(11月13日)

朝晩めっきり涼しくなりました。登校してくる子たちを見ていても、ウインドブレーカーを着ている子が多くなりました。しかし、部の朝練習を終えた子にとっては、それは心地よい風に変わります。ST前の教室を回っていると、どこのクラスも窓を開け、その心地よい風が教室を通り抜けています。
その時間の弥富中で耳に入ってくるのは、風の音と小鳥のさえずりくらいしかありません。どこのクラスも静かな「読書タイム」が進められているからです。
昨今、子どもたちの活字離れが進んでいます。もちろん弥富中でも例外ではありません。本棚からお気に入りの本を探したりページをめくったりすることは、人差し指一本で「ググる」ことにとってかわっています。しかし、だからこそ、学校にいるこの時間だけは大切にしたいと、ずっと「読書タイム」を続けています。教室のロッカーの上には、昨日の委員会活動の時間に各クラスの文化委員がセレクトした本が置かれていました。そこから本を選んだ子も何人かいたようです。こういう活動も「読者タイム」を支えてくれています。ちなみに、その文化委員会が毎月統計をとっている貸出冊数が、先月はこれまでで一番多い181冊となりました。