前期通知表を手に(10月5日)

6時間目。すべてのクラスを学級活動の時間にして、前期の通知表を子どもたちに手渡ししました。
 
教室を自習体制にし、担任は廊下で一人ずつ呼びます。出席番号順ですが、呼ばれるまでドキドキするのはどうも慣れない様子です。呼ばれて、先生の近くに行きます。一人1分ほどしか時間が取れないこともあり、多くの先生はすぐに通知表を広げて見せ、
「どうだった?」
と声をかけます。がんばったという実感がある教科の成績が上がっていた子は、小さく、
「よしっ!」
とこぶしをにぎりました。反対に、
「え、なんで…」
と次の言葉が見つからない子も。聞けば、テストなどもよかったそうですが、それが結果として表れていなかったようです。テストは成績(評定)を決める大きな要素ですが、それがすべてではありません。作品や提出物、日頃の授業中のノートやワークシート、発言などさまざまなものを含めて総合的に判断して、A・B・Cという評価を観点別に行い、そこから評定を出しています。
「教科の先生に、『このBをどうすればAにできますか』って聞いてごらん」
手にした通知表は、あくまでも今の段階での評価であり、これで子どもたちのすべてが決定付けられるわけではありません。ほんのちょっとでBになったのであれば、もうひとがんばりでAになれる可能性があるわけです。そんなふうに、次に繋がるような活用をしてほしいと思います。
「先生、こっち側(通知表の右側)って進路で見られますか」
「もちろん、全部見るよ」
「よし、後期もがんばろ!」
進路に関係するからという動機はどうかと思いますが、手にした通知表でもう次を見ていた子がいたことをうれしく思います。ご家庭でも、ぜひそんな見方をしていただき「これからどうしていくのか」を親子で語り合うきっかけにしていただけたらと思います。

イワシのかば焼(10月3日)

体操服に着替え、小学校の家庭科の授業で作ったエプロンをしてニコニコ顔の1年生が入ってきた調理室に、
「キャー、ムリ、ムリ」
という悲鳴に似た声が響き渡るのに、そんなに時間はかかりませんでした。
 
今日は、1年生の調理実習。テーマは「イワシのかば焼き」です。ただかば焼きを作るだけではなく、今や多くの家庭で使われているレトルト食品や缶詰などと比較することがねらいとなっています。ですから、まずは生のイワシを包丁を使わずにさばくところからはじめ、それをフライパンでかば焼きにします。そして、最後にイワシの缶詰を温めて、それと食べ比べ、それぞれの長所や短所を話し合う授業です。
さて、問題は、そのイワシの調理です。先生から、
「包丁を使いません」
「えーっ、じゃ、どうやってやるの?」
「まず、頭をこうやって取って…」
「えーっ!」
「次におなか側を上にして、指でこうやって裂いていきます」
「ムリ、ムリ、絶対にムリ!」
でも、中には、
「オレ、魚、さばいたことあるよ」
という子もいました。
一人一匹ずつのイワシを恐る恐るしっぽを持ちますが、そこからなかなか次へ進めません。でも、意を決して少しずつはらわたを出したり骨を抜いたりします。ぜひ、子どもたちと小さなイワシとの格闘をご覧ください。→ここをクリック
それでもなんとかうまく開くことができ、フライパンで焼き始めると、調理室は香ばしいにおいに包まれ、それまでの悪戦苦闘から開放されました。
そして、最後に缶詰のイワシとの食べ比べです。
「どう、どっちがおいしい?」
「こっち!」
と自分が焼いたイワシを指差しました。もちろん比較は味だけではありませんが、よい実習、よい経験をしたようです。
ちなみに、今日の給食もイワシでした(笑)

楽しみだなぁ(10月2日)

心地よい風が吹く午後、保健室の前にある花壇で声がしたので行ってみると、I組とJ組の子たちが自分たちの畑で作業をしていました。
 
I組・J組の子は、その子のもっている特性に応じて交流学級へ出かけ、そのクラスのこと一緒に授業を受けることも多くあります。この時間も、体育をはじめいくつかの授業にいっている子がいて、全員集合というわけにはいきませんでしたが、4人の子がスコップでせっせと土を掘り起こしていました。
「何してるの?」
「畑をつくってます」
「ここで何を育てるの?」
「いも!」
「じゃがいも!」
「さつまいもが好きなんだけどなぁ」
「わたしは、さといもが好き!」
と手と同じくらい口が動いてにぎやかな畑づくりです。
あらかじめ石灰をまいておいて土をスコップで深いところまでほぐし、そのあとは畝(うね)を上手に作りました。そして、そこにていねいに肥料の粒をまいていきます。
 
おいしいおいもさんができるかな。
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10月の足音、新しい足音(9月28日)

2日前に無事学校祭が終わり、10月の足音が聞こえてきました。前期が終わりに近づき、主役は3年生から2年生へ変わろうとしています。

今日は、後期の生徒会役員選挙の立会演説が行われました。覚えた内容を忘れ必死に思い出そうとする姿もありましたが、どの立候補者も堂々と抱負を語ることができました。また、抱負を聴く生徒の様子も真剣そのものでした。

これから歩む2年生の足音はどんな音を奏でるのでしょう。3年生の奏でた旋律をどうアレンジしていくのでしょう。今日はその前奏曲。これからが楽しみです。

*1日(月)は、台風接近に伴い、給食が中止となりましたので、弁当持参となっています。お間違えないようお願いします。

学校祭体育の部(9月26日)

どれだけこの日を待ったことでしょう。どれだけやきもきしたでしょう。ちょうど1週間前に文化の部で幕を開けた今年の学校祭。その後半、体育の部がようやく今日、開催できました。この間、子どもたちはもちろん保護者の皆様にもご心配やら仕事をお休みいただくなどのご面倒をおかけしたことを深くおわび申し上げます
 
待ちに待った体育の部。「練習したことを忘れているのではないか」「気持ちが切れてしまっているのはないか」とあれこれ心配しましたが、子どもたちはその心配を見事にはね返してくれました。

久しぶりにのぞいた青空のもと、思いっきり走ったり跳んだり、みんなで力を合わせたり。そして、そんな友達や仲間の姿に声をからして応援したりと、エネルギーを爆発させてくれました。
しかし、そのエネルギーに水を差すかのように、じわじわと黒く厚い雲が広がってきました。本部テントで何度も天気予報サイトをチェックし、プログラムの変更も一部させていただきました。
 そして、一番練習を重ねてきたパフォーマンス。

リーダーを中心に夏休みから話し合いを重ね、200人を超える仲間が心を一つにし、まったくのゼロから創り上げたブロックの集大成です。それは、会場の誰もが息をのみ、誰もが惜しみない拍手を送った学校祭のフィナーレでした。
 
結果として、
優勝=緑ブロック
2位=青ブロック
3位=赤ブロック
と順位はつきましたが、子どもたちは、確実に未来へ繋がる学校祭を魅せてくれました。
奇しくも、今日は9月26日。「弥富の人は決して忘れてはならない日」と話したその日を、「決して忘れることができない日」にしてくれました。
 
※パフォーマンスの画像をクリックすると、今年のパフォーマンスを動画でご覧いただけます。ただし、使用した曲の著作権保護のため、その部分の音声をカットさせていただいたことをご了承ください。