広島研修2(11月7日)


去年のオリエンテーション合宿とは違い、やや緊張感をもった出発式を終えた子どもたちは新幹線で、一路、広島へ。修学旅行ならおやつを食べながら過ごす車内ですが、広島研修は「研修」を最大の目的としていますので、静かに過ごします。読書をする子や朝が早かったから目をつむる子もいます。乗ること2時間ちょっとで、目的地の広島に着きました。

お昼前ということで、すぐにお弁当が配られました。配られたのは、小さなパックに入った豆ご飯。少し塩味がついています。それに切り干しだいこん少し添えられていました。これが「しげるちゃん弁当」です。中学1年生で被爆した折免滋(おりめん しげる)さんが持っていた弁当を再現したものと言われています。お母さんが作ってくれたお弁当を食べることなく亡くなったしげるさん、その思いを子どもたちはどう感じてくれたでしょうか。

広島研修1(11月7日)

  まだ朝が明けきらない中、たくさんの車が南駐車場に進んでいきます。本校の2年生の生徒が、今日から一泊二日の広島研修に出かけていきました。
 弥富市が、中学生の多感な時期に、広島での平和学習を通して、「戦争について」「核について」「平和について」考え欲しいと願い、実施し始めて今年で7年目を迎えます。
  今日は平和記念公園ボでガイドランティアさんに話を聞きながら、折り鶴の献呈をしつつ「原爆ドーム」や「平和の灯」などの見学をします。その後平和記念資料館で、被爆体験講話を聞きます。宿泊場所の江田島青少年交流の家へ移動し、そこでは被爆ピアノの演奏会と講話を聞きます。
  明日は、平和記念資料館を見学します。
  慌ただしい2日間ですが、しっかり被爆地の広島で実際に見聞きし、原爆、戦争、平和について考えを深めてきて欲しいと思います。
  出発式を終えて、元気に学校を出発していきました。
出発式1 バスで出発

幼保小合同避難訓練(11月2日)

「天災は忘れたころにやってくる」
 
この地域に巨大地震が発生し、その後、津波の恐れがあるという想定で避難訓練を行いました。しかも、同じ想定で、弥富中学校の周辺にある大藤保育所、はばたき幼稚園、大藤小学校も訓練を行い、最終的にはこのあたりで一番高い建物である弥富中学校に避難をするという訓練です。
 
地震が起きたとう想定時刻からしばらすると、はばたき幼稚園の子が手をつないでやってきました。年少児は乳母車に数人ずつ乗って先生がそれを押しての避難です。ほどなくして、大藤小学校、そして、救命胴衣をつけた大藤小学校の高学年の子の手をぎゅっと握った大藤保育所の子たち。みんな、神妙な表情です。着いた子たちから順々に校舎の3階に避難をします。そこに、一旦、運動場に避難した中学生が合流します。「少しでも高いところへ」という鉄則通り、教室はもちろん、廊下にもぎゅうぎゅう詰めですわりました。想定していたよりも多くに子が避難できるということが分かりました。
 
昨年に続き2回目ですが、新たな発見や改善点も見つかりました。これを実際につかうことがないことを願いますが、いざという時に子どもたちの大切な命を守るために、しっかり取り組んでいきたいと思います。

かわいい声援を受け(10月27日)

暖かい日の注ぐ2時間目、外から、子どもたちの、
「こんにちは!」
という声が聞こえてきます。それも何人もの。なんだろうと思って窓から見ると、2年生の子たちが学校の周囲を走っていました。校内持久走大会は昨日終わりましたが、体育の授業では天候の関係で決めた回数できていないクラスはまだ行っています。声はそこから聞こえてきます。「走っているのになぜ?」と思ってよく見ると、水色の帽子をかぶった幼稚園の子たちとすれ違っているようです。きっとその子たちから、
「こんにちは」
「がんばれ~」
と声をかけられたんでしょう。ぐるっと一周走り終えるところで、きっと息もあがっていると思いますが、かわいい声援を無視するわけにもいきません。走りながら、
「こんにちは!」
と応えたのだと思います。
温かい気持ちになれた校門前の風景でした。

長距離走大会(10月26日)

午前中の「優しい日差し」は、午後になると「暑さ」を感じるようになりました。例年の持久走大会だと、各ポイントに立つ先生たちもしっかり着こんでいくところですが、今日はその必要がないほどのコンディションとなりました。
グランドの南側にまだ水が残っていたので、距離が変わらないように校舎側に寄せたトラックを1周し学校の外へ出ます。行く先々に、保護者や家族の方々がみえ、
「がんばって!」
と温かい声援を送ってくださいました。その目の前を少し照れくさそうに通り過ぎた子どもたちの額には大粒の汗が光っていました。大藤小学校を過ぎると、今度は長い北向きの道になります。いつもはここからは北風との戦いですが、今日は風もまったくありませんでした。そんな中を、どんどんペースを上げる子、わき腹を押さえ顔をゆがめる子、抜かれそうになると猛然とスピードを上げる子など、それぞれ自分の力に応じた走りを貫き、参加者全員が女子は3.6km、男子は6.4kmを完走しました。
そんな子どもたちをお日さま以上に優しく、温かく迎えてくれたのがPTAの役員の方々です。学年ごとに長机を用意し、子どもたちが握り締めた順位カードを引き換えにジュースとクレープを渡してくれます、
「おつかれまさ」「がんばったね」
という言葉も添えて。
 
今、これほどの長い距離を走る学校行事は他ではあまり見なくなりました。しかし、ふざけ半分で走る子もなく、行き交う車も子どもたちの走りすぎるのを待ってくださる、そんな心温まる行事だからこそ、これまでずっと続いてきたのだと思います。ありがとうございました。