思いを込めて(3月4日)

心配していた雨も思っていたより早くあがり、午前中には日もさしてきました。ここ数日、天気を心配していた3年生はきっと胸をなでおろしたことでしょう。
午前中に最終確認の意味で卒業式の通し練習を行いました。3年生はもちろん、在校生代表として参加する2年生もしっかりとそれに臨むことができました。
 
3年生は明日に備え、午前中で下校し、ここからは2年生のがんばりどころです。式場となる体育館は、練習で使っていた椅子などを全部取り除き、あらためてシートを敷くところから作り直します。3年生の教室では、卒業をお祝いする飾り付けがテンポよく進められています。雨があがったので、外そうじも予定通り行うことができました。
「来年は僕たちの番だ」
「お世話になった先輩たちのために」
思う気持ちは人それぞれだと思いますが、実によく動いてくれました。きっといい卒業式になる、そんな気がしました。
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お赤飯でお祝い(3月1日)

小学校6年間、そして中学校3年間、子どもたちの体を「食」で支えてくれた給食。それも3年生にとっては、今日が最後となりました。献立は、もちろん「お赤飯」です。今は家でおめでたいことがあると外食に出かけることが多くなりましたが、古くは赤飯を炊いてお祝いをしました。
 
「いただきま~す!」
言い終わるか終わらないかのうちに、じゃんけんが始まりました。子どもたちの好きなから揚げやデザートの争奪戦です。ずっと毎日繰り広げられてきた光景です。最後だからと気取らずに、いつもの自分たちでいられるもの、この子たちのよさなのかもしれません。いつもの班で食べるクラス、最後ということで自由に席を替わってもよいと言われたクラス、さまざまでしたが、どこもいつもの楽しい給食の光景でした。
 
PTA行事のひとつに「給食試食会」があります。そのねらいは、子どもたちが普段、どんな給食を食べているかを知るためですが、それ以上に、参加された保護者の方の感想をうかがうと、
「何年かぶりの給食で、とてもなつかしくおいしかったです」
という声が返ってきます。これからそれぞれの道へ進む3年生の子たち。そのほとんどが給食ではないところです。その時にきっと、今日の味とともに、自分たちのために毎日おいしい給食をつくってくださった調理員さんたちのことを思い出すことでしょう。
「9年間、ごちそうさまでした」

全校一斉道徳(2月28日)

先日、日本で初めて家族以外の方に骨髄移植をした田中重勝さんにお越しいただいてお話をしていただいた「全校一斉道徳」が、今日の中日新聞朝刊に取り上げられました。すでに「道徳だより」でも紹介したように、子どもたちは田中さんから多くのことを学びました。
道徳は来年度から「特別の教科」となります。そこで私たちが求めていくのは、すべての子が道徳的な行動をすることではありません。むしろ、何もアクションを起こすことができなくても、心の中で、「どうしよう」「こうしたら相手はどう思うだろう」「いやいや、絶対にしてはいけない」と葛藤をすることをめざしています。そして、その葛藤するにあたり、自分以外の人の考えや生き方を聞くことで、その判断材料がいくつももてることが大事だと考えています。
この授業でも、教室で行った時、多くの子は「提供しない」と考えていたようです。それが読み物資料を読み、田中さんご本人から話をうかがうことで少なからず心が揺れ動いたと思います。そんな大切な時間でした。

最後にみんなで(2月27日)

3年生は、6限に学年レクリエーション「ミドリンピック・ザ・ファイナル! 障害物全員リレー」を行いました。次の3つのエリアを周回します。
1)雑巾がけ
体育館を雑巾がけ。勢いよくスタート!卒業式で使用する体育館の床掃除も兼ねています!?
2)借り人
箱の中から紙を一枚選び、そこに書かれた人物の名前をマイクで読み上げます。該当者が現れ、仲良く手をつないで走っている姿が微笑ましかったです。該当者が現れず困ってしまい、自分で探す人も。
3)クイズ
箱の中から紙を一枚選び、係の人に渡します。係の人が書かれたクイズを読み上げ、正解したら次に進みます。不正解なら、ぐるぐるバットで3回回ります。学級委員が作ったクイズに正解できず、あっちもこっちも「ぐるぐるぐる」
結果は、1位C組 2位A組 3位F組 4位E組 5位B組 6位D組でした。みんなで最後に楽しむことができました。
今回は、受験などで時間が少ない中、学級委員が給食の時間を使って企画を行いました。準備から進行まで本当にがんばりました。
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3年生を送る会(2月26日)

笑い、しんみり、感動…。
そんな思いが広い体育館に広がった時間でした。そしてその中心にいたのは、まぎれもなく子どもたちです。
 
6時間目。いつもは先生たちの号令で落ち着いた空間をつくっていきますが、今日、そのマイクは生徒会執行部が握っています。
「これから、3年生を送る会を始めます」

1年合唱「COSMOS」 2年合唱「輝くために」

前半は、1年生・2年生が3年生にまつわるクイズを出し、体育館を笑いの渦に巻き込んだ後、仕上げに合唱を贈ります。「こんなに上手に歌えるようになったんだ」と感心したほどの歌声でした。でも、それはずっと3年生の背中を追いかけてきたからでした。学校祭でひとつの学年と同じ、約200人を引っぱってあの合唱を創り上げた3年生。その場にいた後輩だから、その大変さを知り、そのすごさを知っています。「私たち、こんな合唱ができるようになったよ!」そんなメッセージが込められた合唱でした。
この日のために1・2年生は、3年生に「大きく羽ばたいてください」という思いを込めて、一羽一羽の鳩をかたどったカードにメッセージを書きました。そして、それが大空に羽ばたくように貼ったものをここで披露しました。3年生からは、
「おぉ~!」
というどよめきと拍手がおきました。
 
最後は3年生の番です。生徒会が事前にとったアンケート「ありがとうメッセージ」がBGMに乗せて語られました。それは、面と向かってはなかなか言えない、でも、卒業の前に伝えたい“思い”でした。しっかりそれを伝えた後は、いよいよ合唱「あなたへ」です。それは、後輩たちが届くと思って伸ばした背中をまた何歩も先に遠ざけ、「まだまだ」と言っているかのような圧巻の歌声でした。1、2年生には、また新たな目標ができた瞬間だったように思います。
 
それぞれの学年が、「3年生のために」「後輩のために」と、自分ではない誰かを思って精一杯歌い、ともに過ごした時間を振り返った「3年生を送る会」。弥富中の歴史がまたひとつつながり、受け継がれた時間でした。
 
※それぞれの合唱の画像をクリックすると、その様子がご覧いただけます。