始業式の翌日。今日から給食も始まり、いつもどおりの学校生活となりました。他の学年が通常の授業を行う中、3年生は入試直前ということもあり実力テストを行いました。とてもついこの間までお正月気分だったとは思えない、張りつめた空気が1階には漂っていました。実際の公立高校の入試に合わせて45分で行うため、チャイムが鳴った5分後に、
「ビーッ」
というブザー音が廊下に響き、問題に向かいます。
そんな子どもたちを、教室や廊下に張られた書初め「春山如笑」の文字が温かく見守っています。これは中国の宋の時代の漢詩『臥遊録』の中の、
春山淡冶而如笑(春山淡冶にして笑うが如く)
夏山苍翠而如滴(夏山蒼翠にして滴るが如く)
秋山明净而如妆(秋山明浄にして粧うが如く)
冬山惨淡而如睡(冬山惨淡として眠るが如く)
の一部で、「冬の間眠っていた山が、春になり、木々が芽吹き花が咲き明るくのどかになる」様子を表しています。
懸命に問題に向き合う3年生のその先には、「春山如笑」が待っていることでしょう。
春山如笑(1月8日)
3学期始業式(1月7日)
いよいよ3学期が始まりました。インフルエンザで登校できなかった子が5名いましたが、大きな事故等もなく始業式を迎えられたことを大変うれしく思います。いよいよ迫ってきた受験に備えてでしょうか、3年生にマスクをした子が多くいたことが特徴的でした。
そんな子どもたちに、2学期の終業式で話した「目標を立てたか」を尋ねました。学校としては年度の途中ですが、新しい年になり、そこで新たな目標を立て、それに向かって進んでいってほしいと思います。そして、今年の干支である「亥」のもつ意味を話しました(3学期始業式校長講話)。立てた目標を確実に実現するために、まずしっかりとエネルギーを貯めてほしいと思います。
式後の教室では、冬休みの課題を集めるかたわら、さっそく3学期の目標を書いているクラスや、お正月に書いた書初めをみんなで見合う時間を設けていたクラスもありました。どのクラスも穏やかな雰囲気でスタートできたことを大変うれしく思います。冬休みに子どもたちのために穏やかな時間をご用意いただいた保護者の方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
3学期は三つの学期の中で一番短く、特に3年生は3月5日が卒業式ですから、実質もう2か月を切っています。慌てて地に足がつかないようではいけませんが、「明日やればいいや」と先送りにする余裕はありません。今すべきことを確実にひとつずつ行っていく、そんな3学期にしていってほしいと思います。
2学期終業式(12月21日)
2学期も今日が最終日です。子どもたちはこの間、さまざまな場面で成長した姿を見せてくれました。これもひとえに、ご家庭からも応援やご支援をいただいたからこそだと思っています。ありがとうございました。
終業式では、先日行った、馬渕さんをお招きしての全校一斉道徳での子どもたちの感想を紹介した「道徳だより」(12月21日発行)を切り口に「夢」について話をしました。そして、その夢に少しでも近づくために、大谷翔平選手が高校時代に書いた「目標達成シート」(出典:スポーツニッポン)を子どもたちに示し、夢に向かって第一歩を踏み出そうと伝えました。
↓
2学期終業式校長講話
明日から冬休みです。期間は短いものの、年末年始など家族で過ごす時間の多い休みでもあります。お子さまの成長を実感しつつ、将来について語り合うのもよいのではないでしょうか。そんなご家族様がよい年を迎えられますことを、職員一同、心よりお祈り申し上げます。
(冬休み中のHP更新は不定期になると思いますので、ご了承ください)
2学期もあと二日(12月20日)
気がつけば、あと二日で2学期が終わります。もっとゆったりとした学校生活を送らせてあげたいところですが、学習に部活動、係活動など、中学生は忙しく日々を過ごしています。そんな中でも放課や給食を食べながら友だちとおしゃべりをしている姿を見ると、ちょっとほっとします。
明日は2学期の終業式などがあるので、教室で落ち着いて過ごせるのは今日が最後といってもよいかもしれません。朝からそれぞれの学年が学年集会を行いました。2学期を振り返って、先生たちから感じた子どもたちの成長したところ、がんばったところを伝えていました。後ろからその様子を見ていると、確かに以前に比べると背筋もピンと伸び、しっかりとした姿勢で話を聞くことができるようになったと思います。
その姿は、昼のそうじの時間にも垣間見ることができました。今日はそうじの時間を長くとり、いつもできないところもしっかりやろうと声をかけました。具体的には机やいすの脚についたごみをそいだり、扇風機のカバーを外して洗ったりと、まさに年末の大そうじでした。きっとこれならご家庭でもしっかりと“戦力”になると思いますので、家族の一員として役割を与えていただけるとよいかと思います。
全校一斉道徳を行いました(12月19日)
1学期に引き続き、ゲストティーチャーをお招きして全校一斉道徳を行いました。今日のテーマは「輝く命」。
午前中は、全クラスで自作教材『悲願の金メダル』を使って授業を行いました。テーマは「克己と強い意志」。主人公の名前は、馬渕智子(さとこ)さん。2008年北京オリンピックのソフトボール日本代表選手で、このオリンピックで金メダルを獲得した選手です。しかし、馬渕さんは2004年のアテネオリンピックでは社会人の国内リーグで活躍しながらも、日本代表に選ばれることはありませんでした。ソフトボールをやめようかとも考えた馬渕さんがもう一度日本代表を目標に努力する原動力は何だったのかを話し合いました。
午後は、その馬渕さん本人が実際に弥富中学校にお越しになり、「輝く命」をテーマに講演をしていただきました。これは2020年に開催される東京オリンピックに向けて、さまざまな形で子どもたちにオリンピックを身近に感じてもらおうという「オリンピック教育推進事業」の一環で実現したものです。
少しおとなしくもジャニーズが好きな普通の女子中学生が金メダルを獲得するまでは、決して順風満帆な人生ではありませんでした。そこまでには山あり谷ありの人生があったことを子どもたちに語ってくださいました。
午前中に読んだ資料の主人公本人が目の前で、資料では分からない当時の努力や思い、今振り返ってみて大切だと感じることを「本気」で話す内容にはどれも説得力があり、子どもたちは、そのひとつひとつの言葉に耳を傾け、心を揺さぶられました。また、今日は金メダルも持ってきていただき、一人一人が触れる機会もつくっていただきました。
馬渕さんの生き方は子どもたちに勇気を与え、初めて手に触れた金メダルの輝きは、これから自分の命を輝かせていく道しるべになりました。