学級閉鎖をしているクラスの一部は昨日行きましたが、今日が私立高校・専修学校推薦入試の出願の日です。
3時間目が終わると、すぐに給食をつくってもらい、急いで食べました。そして、身じたくを整えて、教室を出ます。
「行ってらっしゃい」
「がんばって!」
と友達や先生に背中を押され、進路担当の先生のところに。そこで人数を確認し、茶色の大きな封筒を手渡されます。そこには大切な大切な願書などの書類が入っています。大事そうにそれをデイパックに入れる様子は、いつものはじける笑顔はなく緊張しているのが手にとるように分かりました。
でも、これも自らの力で進路を切りひらく大切なステップです。きっと行った先の学校で、
「こんにちは。弥富中学校です」
としっかり出願できると信じて、子どもたちを見送りました。
だいぶドキドキ(1月24日)
ちょっとドキドキ(1月23日)
今日の6時間目に、3年生の一部の子が図書室に集まりました。前に立って説明をしているのは、進路指導の先生です。これは、明日出かける私立高校・専修学校推薦入試願書の出願指導です。皆、ひと言も聞き漏らすまいと真剣な表情です。しかし、この場所に、本来はいるべきE組の子の姿はありません。そう、学級閉鎖中だからです。
入試当日はそうはいきませんが、出願は必ずしも本人が行く必要はありません。来週に予定している一般入試の出願は、一人で複数の学校を受ける子が多くいるので、その中のどこかに行き、行けない学校については誰か他の子に持っていってもらいます。E組で推薦入試を受ける子のうち、多くは他のクラスの子にお願いできましたが、E組の子しか受けない学校が4校あり、今日、その出願に行ってきました。大切な願書ですから、落とさないように(縁起もよくないですから)しっかりとかばんに入れ、
「弥富中学校です。出願におじゃましました」
と大きな声で伝えると、高校の先生方が一瞬「?」という表情をされます。
「本来は生徒が持参する予定でしたが、インフルエンザで学級閉鎖になってしまい、代わりに持ってあがりました」
と伝えると、状況をつかんでいただけ、
「大変ですね。いただきます」
と受理していただきました。
がんばっている3年生の少しは役に立てたかなと思い、少し胸を張って帰路につきました。
学年末テスト(1月17日)
「こほっ」
小さな咳が聞こえたと思ったら、また静寂の空間に戻りました。3年生の教室で、学年末テストが始まりました。「もう学年末?」と思われるかもしれませんが、卒業式が3月5日(火)、そして今月末からいよいよ高校等の出願や入試が始まることから、例年、3年生はこの時期に行っています。職員室の入口に「テスト週間のため入室禁止」の張り紙がしてあり、きっと1・2年生は驚いたと思います。
3年生は、先日の実力テストに続いてになります。内心、「またテスト…」という気持ちはあると思いますが、冬休み、いや、これまで積み重ねてきた努力が、どれほど身についているのかを試すまたとない機会だという気持ちで臨んでいると思います。子どもたちが問題に向き合っているの教室の廊下には、「3学期の決意」が張ってありました。これまでは「西尾張大会出場!」「毎日3時間は勉強する」など、さまざまな目標がそこには見られましたが、今はほとんどの子が「志望校合格」ときっぱり。がんばれ、3年生!
春山如笑(1月8日)
始業式の翌日。今日から給食も始まり、いつもどおりの学校生活となりました。他の学年が通常の授業を行う中、3年生は入試直前ということもあり実力テストを行いました。とてもついこの間までお正月気分だったとは思えない、張りつめた空気が1階には漂っていました。実際の公立高校の入試に合わせて45分で行うため、チャイムが鳴った5分後に、
「ビーッ」
というブザー音が廊下に響き、問題に向かいます。
そんな子どもたちを、教室や廊下に張られた書初め「春山如笑」の文字が温かく見守っています。これは中国の宋の時代の漢詩『臥遊録』の中の、
春山淡冶而如笑(春山淡冶にして笑うが如く)
夏山苍翠而如滴(夏山蒼翠にして滴るが如く)
秋山明净而如妆(秋山明浄にして粧うが如く)
冬山惨淡而如睡(冬山惨淡として眠るが如く)
の一部で、「冬の間眠っていた山が、春になり、木々が芽吹き花が咲き明るくのどかになる」様子を表しています。
懸命に問題に向き合う3年生のその先には、「春山如笑」が待っていることでしょう。
3学期始業式(1月7日)
いよいよ3学期が始まりました。インフルエンザで登校できなかった子が5名いましたが、大きな事故等もなく始業式を迎えられたことを大変うれしく思います。いよいよ迫ってきた受験に備えてでしょうか、3年生にマスクをした子が多くいたことが特徴的でした。
そんな子どもたちに、2学期の終業式で話した「目標を立てたか」を尋ねました。学校としては年度の途中ですが、新しい年になり、そこで新たな目標を立て、それに向かって進んでいってほしいと思います。そして、今年の干支である「亥」のもつ意味を話しました(3学期始業式校長講話)。立てた目標を確実に実現するために、まずしっかりとエネルギーを貯めてほしいと思います。
式後の教室では、冬休みの課題を集めるかたわら、さっそく3学期の目標を書いているクラスや、お正月に書いた書初めをみんなで見合う時間を設けていたクラスもありました。どのクラスも穏やかな雰囲気でスタートできたことを大変うれしく思います。冬休みに子どもたちのために穏やかな時間をご用意いただいた保護者の方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
3学期は三つの学期の中で一番短く、特に3年生は3月5日が卒業式ですから、実質もう2か月を切っています。慌てて地に足がつかないようではいけませんが、「明日やればいいや」と先送りにする余裕はありません。今すべきことを確実にひとつずつ行っていく、そんな3学期にしていってほしいと思います。