人権について考える(12月3日)

朝礼の時間をコンパクトに終え、今日は人権担当の先生から話を聞きました。
 
スクリーンに『みえるとか みえないとか』(ヨシタケシンスケ 作 伊藤亜紗 監修)の絵本を映し、ゆっくりとした口調で語り始めたそれは、宇宙のさまざまな星を調べている主人公が、目がたくさんある人が住む星で「背中が見えないなんてかわいそう」と言われるところから始まりました。普段、自分は「普通」と思っていることが、他の人からは「違う」と思われ奇異の目で見られたり、かわいそうと思われ、変な感覚をもちます。そして一方で、目が見えないからこそ感じるさまざまなものがあることにも気づきます。子どもたちは、落ち着いた表情でスクリーンを見つめ、聞き入っていました。
 
明日から10日までは「人権週間」です。この期間だけではなく常に意識をしなくてはならないものですが、ついつい日常の忙しさや、日常の「普通」に流されてしまっている私たち。だからこそ、今日は全校で人権について考える時間を設けました。
今後、それぞれの学年で中学生が書いた人権作文を読んだり標語を考えたりする活動を通して、人権、とりわけ「個性や多様性の尊重」について考えます。
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期末テスト(11月26日)

2学期の期末テスト初日を迎えました。いつものことながら、しーんと静まり返った教室に文字を書く音だけが響いています。
1年生は中学校の定期テストにだいぶ慣れてきて、テスト勉強の仕方も少しずつ分かってきたようです。2年生は学校祭・広島研修と大きな行事をしっかり行ってきた分、テスト対策が少し十分でないかもしれませんが、どの子も真剣に取り組んでいました。そして3年生は、いよいよ進路に直結するテストということで、その視線は先を見据えています。廊下に張ってある2学期の目標の見出しには「勝負の2学期!」の言葉が強く記されていて、まさに勝負の期末テストに向き合っていました。
 
そんなテストを終え、明日に向けて多くの子が家路を急ぐ中、図書室に残って「学習相談」をしている子も多くいました。数学や理科を中心にプリントや問題集に取り組む中で、
「先生、これってどうやって考えるんですか?」
と質問をしていました。授業では分かったつもりでも、いざ問題を解いてみるとどう手をつけたら分からないことはよくあります。それをそのままにしておかず、こういう機会をうまく利用してテストに臨むことはとてもよいことです。先生たちも大歓迎です!

教育相談(11月19日)

5時間目。廊下に1組の机といすが運び出されました。自習している教室の中の様子が見える側に担任が、それと向かい合うように子どもが座り「教育相談」が始まりました。
ひと言で教育相談と言ってもその内容はさまざまです。3年生のこの時期はどうしても進路が中心となります。
「コンコン」
「はい、どうぞ」
「失礼します」
入試の面接で生かせるように、この機会を利用して教室からそのいすに座るまでの練習をしているクラスもありました。
「どれくらい勉強しているの?」
そんな会話が聞こえました。
一方、1、2年生は勉強もですが、
「どう、最近、気になっていることはない?」
と友人関係や部活動など、子どもたちが抱えていることに目を向けています。もちろんこの教育相談で一人にかけることができる時間はとても短く、この中で解決することは無理ですが、「先生に相談すればいいんだ」「先生、気にかけてくれてたんだ」と思ってもらうことで、また別の機会に、
「そういえば、あのこと、どうなった?」
と声をかけることもできます。今日から始まった教育相談がそんなきっかけになることを願っています。

もうそんな時期(11月15日)

「はい、ここ見てぇ」
「笑ってね、ここだよ、ここ」
「はい、撮るよぉ」
と言った瞬間、パッと光りました。ここは来賓玄関を入ってすぐの「ふれあい教室」。昨日から3日間かけて3年生の卒業アルバム用の個人写真を撮っています。部活動の写真は学校祭直後に撮ったので、これが第2弾となります。個人写真ですから、広い部屋に写真屋さんと1対1で向き合うので、いやおうなしに緊張します。すると余計に、
「笑って、笑って」
の声がかかります。一人につき3、4回フラッシュが光りますから、それぐらいの枚数を撮ってくださっているのだと思います。
廊下で順番を待っている女の子たちは、胸のポケットからくしと手鏡を取り出し、ヘアースタイルや表情のチェックに余念がありません。

進路説明会(11月6日)

「進路」
3年生の教室でそんな単語が飛び交う時期となりました。そんな中、3年生の生徒・保護者向けの進路説明会を行いました。会場となった体育館には、各クラス4列の椅子が並べられています。親子が隣同士で座るためです。その400を超える椅子がほぼ埋まるほど多くの保護者の方にご出席いただきました。
進路担当から制度の説明をさせていただきましたが、なかなか短時間で理解していただくことは容易ではありません。今日はまずおおまかな概要をつかんでいただき、あとは個別に質問をしていただくとよいと思います。保護者の方々が受験生だった頃と学校の名前も制度も大きく変わっています。数年前に卒業して兄姉の時とも少しずつ変わっています。ご不明な店はそのままにせずに遠慮なくお尋ねください。ご家庭で、しっかりと「進路」について意見を交わしていただくことが大切だと思います。
 
また、保護者の方々にお集まりいただいたせっかくの機会でしたので、生徒指導担当から、いじめ、特にネット上でのトラブルについてお話をさせていただきました。進路という人生にとってとても大切なことを考える時期に、そんなことで心を乱すことはぜひとも避けたいものです。