今日の弥富中は静かに時間が流れています。授業も通常の50分授業となり、ブロックで活動するために体育館や多目的室などへ慌しく移動することもありません。
そんな教室での子どもたちの様子を見て回っていると、3年生の廊下でこんな張り紙を見つけました。「祭は終わった!」
学校祭に全力を注ぎ、すばらしいものを創り出してくれた3年生。もっと余韻に浸らせてあげたいところですが、そうもいきません。体育の部が一週間延びたことで、よけいにその思いが強くなりました。2年生も同様で、刻一刻と広島研修が迫ってきていて、それに向けてにさまざまな活動時間をどう生み出そうか苦心しているところです。
しかし、子どもたちはそのことをちゃんと理解していました。学校祭総合閉会式でブロック長や生徒会長が、そのことを全校のみんなにも伝えてくれました。一人一人の自覚が育っていると感じた言葉でした。2年生の教室では、書写の授業が行われており、子どもたちは落ち着いて半紙に筆を走らせていました。
祭は終わった!(9月27日)
学校祭体育の部(9月26日)
どれだけこの日を待ったことでしょう。どれだけやきもきしたでしょう。ちょうど1週間前に文化の部で幕を開けた今年の学校祭。その後半、体育の部がようやく今日、開催できました。この間、子どもたちはもちろん保護者の皆様にもご心配やら仕事をお休みいただくなどのご面倒をおかけしたことを深くおわび申し上げます
待ちに待った体育の部。「練習したことを忘れているのではないか」「気持ちが切れてしまっているのはないか」とあれこれ心配しましたが、子どもたちはその心配を見事にはね返してくれました。
久しぶりにのぞいた青空のもと、思いっきり走ったり跳んだり、みんなで力を合わせたり。そして、そんな友達や仲間の姿に声をからして応援したりと、エネルギーを爆発させてくれました。
しかし、そのエネルギーに水を差すかのように、じわじわと黒く厚い雲が広がってきました。本部テントで何度も天気予報サイトをチェックし、プログラムの変更も一部させていただきました。
そして、一番練習を重ねてきたパフォーマンス。
リーダーを中心に夏休みから話し合いを重ね、200人を超える仲間が心を一つにし、まったくのゼロから創り上げたブロックの集大成です。それは、会場の誰もが息をのみ、誰もが惜しみない拍手を送った学校祭のフィナーレでした。
結果として、
優勝=緑ブロック
2位=青ブロック
3位=赤ブロック
と順位はつきましたが、子どもたちは、確実に未来へ繋がる学校祭を魅せてくれました。
奇しくも、今日は9月26日。「弥富の人は決して忘れてはならない日」と話したその日を、「決して忘れることができない日」にしてくれました。
※パフォーマンスの画像をクリックすると、今年のパフォーマンスを動画でご覧いただけます。ただし、使用した曲の著作権保護のため、その部分の音声をカットさせていただいたことをご了承ください。
晴耕雨読(9月20日)
雨で体育の部が延期になった今日、子どもたちは気持ちを切り替えて学習に取り組みました。でも、学校祭真っ只中ですから、その様子も少しいつもと違って興味深いものでした。
昇降口を入ってすぐのコミュニケーションホールに、子どもたちが思い思いに座っています。近くにいるのは美術科の先生ですので、どうやら美術の時間のようです。説明を聞いた後、それぞればらばらの方向を見て描き始めました。どうやら遠近感を表す描き方のようです。子どもたちがいる周りには作品が多く展示され、ちょうど保護者の方々が観にみえる時間帯でしたので、作品と作品を観る大人たちと作品を描く子どもたちのコラボレーションがそこにできていました。
そして、そのコミュニケーションホールで耳をすますと、合唱曲が聴こえてきます。どうやらホールの上にある図書室から聞こえてくるようです。行ってみると、図書室には大型モニターとパソコンがセットされ、昨日のブロック合唱の動画が流れていました。自分たちのブロックの合唱を観ているのかと思ったら、全部のブロックのを観ているようです。手元にはプリントが用意され、そこには他のブロックの合唱を聴いてどう感じたかなどを書き込む欄がありました。学校祭を鑑賞の教材にした授業ですね。
晴れれば子どもたちははつらつと活動します。しかし、雨なら雨なりにできることを工夫し学習に向き合います。まさに「晴耕雨読」そのものです。そういえば、夏休みの3年生の習字の課題がこの言葉でしたね。
天気になぁれ(9月20日)
昨日の文化の部のに続き一気に体育の部を、と誰もが思っていましたが、無常にも雨雲がすぐそこまで近づいていました。天気予報の雨雲の動きも参考にしながら、6時に今日の体育の部の延期を決めました。「さぁ、がんばるぞ!」「観にいくからね、がんばって!」と子どもたちや保護者の方々の祈るような気持ちに応えられなく、大変残念ですが、子どもたちの健康や安全を最優先するとともに、できることならよいコンデションという舞台を用意してあげたいという思いで延期を決めました。
そんな子どもたちを校門で迎えると、意外に吹っ切れたような表情が多くありました。家を出る時にレインコートを着た瞬間に覚悟をしたかのようでした。
「おはよう!」
と声をかけながら一人の子の足元に目がいきました。真っ白な靴でした。きっと体育の部に備えて買ってもらったのでしょう。その白さがよけいにいじらしく感じました。下駄箱には他にもいくつかの新しい靴がありました。
授業が始まり、1時間目が終わると、1年生の担任の先生が、
「教室に見に来てください」
と声をかけてくれ行ってみると、そこにはかわいいてるてる坊主がロッカーの上にちょこんと座っていました。泣いているてるてる坊主はひとつもありませんでした。今日の天気を恨むのでなく、青空が広がるその日を祈りながら待っている子どもたちの気持ちをそこから感じ取りました。
天気予報を見る限りでは、しばらく雨は続きそうです。今夜も多くの雨量が予想されることから、ひとまず明日の開催は無理だと判断しました。3連休の間にどう天気が変わるかに期待したいと思います。
学校祭ー文化の部③-(9月19日)
【作品展】
今年も力作が多く並びました。じっくりみたいところですが、かけ足の鑑賞となってしまいもったいなく思います。でも、職場体験(2年生)や修学旅行(3年生)、去年の広島研修(現3年生)のまとめなどは、「こんなことをするんだ」と興味深そうに見入っていました。また、美術部や情報処理部の作品はそのクオリティの高さ画光っていました。
【有志発表】
年々このコーナーの注目度が高くなり、オーディションへの参加組数もそのレベルも高くなっています。今年はそんな中から6組が出演してくれ、会場を沸かせてくれました。今年は、楽器演奏、なぎなた、歌、ダンス(3組)でした。どれも日頃学校では見られないパフォーマンスを見せてくれ、会場の盛り上がりは最高潮に!アイドルユニットのサプライズ登場では、さらに盛り上がりました!
【吹奏楽部演奏】
「今年、金賞をとった吹奏楽部の演奏です!」
と紹介され、ひときわ大きな拍手で始まった吹奏楽部の演奏。その金賞をとった2曲を披露してくれました。多くの子が初めて聴くので、身を乗り出すようにして聴き入っていました。そして後半は、このステージが初舞台となる1年生も加わってテンポのよい曲で締めくくってくれました。
来賓の方が、お帰りになられる際に、
「芸術性が高くなりましたね」
と声をかけてくださいました。開会式でごあいさつをいただいた服部市長様の「若者のエネルギー」に加え、文字通り、文化・芸術性を感じていただいたことは、この上もない喜びです。そして、それは子どもたちの成長の証(あかし)だと思います。すてきな文化の部でした。