教育相談(11月19日)

5時間目。廊下に1組の机といすが運び出されました。自習している教室の中の様子が見える側に担任が、それと向かい合うように子どもが座り「教育相談」が始まりました。
ひと言で教育相談と言ってもその内容はさまざまです。3年生のこの時期はどうしても進路が中心となります。
「コンコン」
「はい、どうぞ」
「失礼します」
入試の面接で生かせるように、この機会を利用して教室からそのいすに座るまでの練習をしているクラスもありました。
「どれくらい勉強しているの?」
そんな会話が聞こえました。
一方、1、2年生は勉強もですが、
「どう、最近、気になっていることはない?」
と友人関係や部活動など、子どもたちが抱えていることに目を向けています。もちろんこの教育相談で一人にかけることができる時間はとても短く、この中で解決することは無理ですが、「先生に相談すればいいんだ」「先生、気にかけてくれてたんだ」と思ってもらうことで、また別の機会に、
「そういえば、あのこと、どうなった?」
と声をかけることもできます。今日から始まった教育相談がそんなきっかけになることを願っています。

もうそんな時期(11月15日)

「はい、ここ見てぇ」
「笑ってね、ここだよ、ここ」
「はい、撮るよぉ」
と言った瞬間、パッと光りました。ここは来賓玄関を入ってすぐの「ふれあい教室」。昨日から3日間かけて3年生の卒業アルバム用の個人写真を撮っています。部活動の写真は学校祭直後に撮ったので、これが第2弾となります。個人写真ですから、広い部屋に写真屋さんと1対1で向き合うので、いやおうなしに緊張します。すると余計に、
「笑って、笑って」
の声がかかります。一人につき3、4回フラッシュが光りますから、それぐらいの枚数を撮ってくださっているのだと思います。
廊下で順番を待っている女の子たちは、胸のポケットからくしと手鏡を取り出し、ヘアースタイルや表情のチェックに余念がありません。

進路説明会(11月6日)

「進路」
3年生の教室でそんな単語が飛び交う時期となりました。そんな中、3年生の生徒・保護者向けの進路説明会を行いました。会場となった体育館には、各クラス4列の椅子が並べられています。親子が隣同士で座るためです。その400を超える椅子がほぼ埋まるほど多くの保護者の方にご出席いただきました。
進路担当から制度の説明をさせていただきましたが、なかなか短時間で理解していただくことは容易ではありません。今日はまずおおまかな概要をつかんでいただき、あとは個別に質問をしていただくとよいと思います。保護者の方々が受験生だった頃と学校の名前も制度も大きく変わっています。数年前に卒業して兄姉の時とも少しずつ変わっています。ご不明な店はそのままにせずに遠慮なくお尋ねください。ご家庭で、しっかりと「進路」について意見を交わしていただくことが大切だと思います。
 
また、保護者の方々にお集まりいただいたせっかくの機会でしたので、生徒指導担当から、いじめ、特にネット上でのトラブルについてお話をさせていただきました。進路という人生にとってとても大切なことを考える時期に、そんなことで心を乱すことはぜひとも避けたいものです。

実力テスト(11月1日)

少し前から3年生の教室の廊下にこんな張り紙がありました。実力テストへのがんばりを促すものですが、そこには「受験勉強に休みはない!」と記されていました。
部活動を引退し、生徒会活動も後輩たちに譲り、まさに受験モードに入った3年生です。しかし、そうはいってもなかなかそうならない子もいて、担任も毎日用に声をかけています。きっとご家庭でも同じではないでしょうか。テスト勉強はこれまでもしてきましたが、それは1週間や2週間ほど前から集中的に取り組むことがほとんどで、いわば短期決戦型でした。しかし、受験勉強となるとそれは何か月も先の入試に向けての取組となり、長期的な計画やそれを継続する力が大切になってきます。ですから、つい気が緩んで「ま、いっか、明日やれば」という気持ちがわいてきてしまいがちです。
ずっと子どもたちに近いところで見てきた3年生の先生たちがエールを送って臨んだ実力テストを、今日、行いました。1時間目の国語を皮切りに5時間目の英語まで一気に行います。これは、公立高校の入試をイメージしたもので通常の定期テストと異なります。もちろん、子どもたちは集中して取り組んでいました。
「I’m looking foeward to it!」
もう一行添えられたその言葉に応えられたでしょうか。

校内長距離走大会(10月31日)

思っていたほどの青空ではありませんでしたが、予定通り、校内長距離走大会を行うことができました。

この大会のねらいは、「長距離走を通して走る楽しさを味わわせ、完走する喜びを体感させる」です。自分の力に応じた速さでゴールまで走りぬくことを基本とし、その中で走ることが得意な子はどんどん上位をねらい、そうでない子は完走をめざします。運動場を何週も走る練習と違って、学校周辺の道路に出ると、道路の凹凸が足から伝わり、吹く風も場所によってその向きを変えます。男子は6.4km、女子は3.6kmのコースには地域の方々も出てきてくださり、
「がんばれー!」
と声をかけてくださっています。走ることの苦手な子には先生が伴走し一緒に汗を流しました。
ここ数日に比べると、風もあり少し寒い日となりましたが、子どもたちはそれぞれのペースで最後まで走りぬきました。女子の最後尾を走っていた先生が、
「今年は速くて、ついていくのが大変だった」
と汗をぬぐいながら言っていました。そんな走りをしてくれたことをうれしく思います。
 
ゴールしてくる子を大きく手を振って迎える見学している子。笑顔で順位カードを渡す係の子。そして、子どもたちのためにジュースとクレープを用意してくださって、ここでも、
「がんばったね」
とねぎらいの言葉をかけてくださったPTA執行委員・正副委員長の方々。そんな人たちに支えられた大会でした。