秋晴れの下で(10月1日)

日本列島を縦断するように過ぎ去った台風24号。暗くなってから風雨が強まったので、不安な夜を過ごされたご家庭も多かったのではないでしょうか。朝のSTで、担任からも、
「被害などはなかった?」
と声をかけていました。
 
子どもたちが目を覚ましたころは、まだ黒い雲が広がり細かな雨も落ちていました。しかし、それもじきにあがり、代わって真っ青な空が広がってきました。それにともない、教室を吹き抜ける風もさわやさに感じるようになってきました。
そんな4時間目、プラザでは3年生が校舎を写生していました。いろいろなアングルからながめながら、ここだと思うところに腰をおろします。多くの子が弥富中のシンボルでもある「えんぴつ塔」を描いています。えんぴつ塔の先を見ると、青空と太陽がまぶしく目に飛び込んできて、昨夜の台風がまるでうそのようです。3年生の子には、スケッチブックだけではなく、目にも心にも残していってほしい秋の晴れのひとこまでした。

10月の足音、新しい足音(9月28日)

2日前に無事学校祭が終わり、10月の足音が聞こえてきました。前期が終わりに近づき、主役は3年生から2年生へ変わろうとしています。

今日は、後期の生徒会役員選挙の立会演説が行われました。覚えた内容を忘れ必死に思い出そうとする姿もありましたが、どの立候補者も堂々と抱負を語ることができました。また、抱負を聴く生徒の様子も真剣そのものでした。

これから歩む2年生の足音はどんな音を奏でるのでしょう。3年生の奏でた旋律をどうアレンジしていくのでしょう。今日はその前奏曲。これからが楽しみです。

*1日(月)は、台風接近に伴い、給食が中止となりましたので、弁当持参となっています。お間違えないようお願いします。

祭は終わった!(9月27日)

今日の弥富中は静かに時間が流れています。授業も通常の50分授業となり、ブロックで活動するために体育館や多目的室などへ慌しく移動することもありません。
 
そんな教室での子どもたちの様子を見て回っていると、3年生の廊下でこんな張り紙を見つけました。「祭は終わった!」
学校祭に全力を注ぎ、すばらしいものを創り出してくれた3年生。もっと余韻に浸らせてあげたいところですが、そうもいきません。体育の部が一週間延びたことで、よけいにその思いが強くなりました。2年生も同様で、刻一刻と広島研修が迫ってきていて、それに向けてにさまざまな活動時間をどう生み出そうか苦心しているところです。
しかし、子どもたちはそのことをちゃんと理解していました。学校祭総合閉会式でブロック長や生徒会長が、そのことを全校のみんなにも伝えてくれました。一人一人の自覚が育っていると感じた言葉でした。2年生の教室では、書写の授業が行われており、子どもたちは落ち着いて半紙に筆を走らせていました。

学校祭体育の部(9月26日)

どれだけこの日を待ったことでしょう。どれだけやきもきしたでしょう。ちょうど1週間前に文化の部で幕を開けた今年の学校祭。その後半、体育の部がようやく今日、開催できました。この間、子どもたちはもちろん保護者の皆様にもご心配やら仕事をお休みいただくなどのご面倒をおかけしたことを深くおわび申し上げます
 
待ちに待った体育の部。「練習したことを忘れているのではないか」「気持ちが切れてしまっているのはないか」とあれこれ心配しましたが、子どもたちはその心配を見事にはね返してくれました。

久しぶりにのぞいた青空のもと、思いっきり走ったり跳んだり、みんなで力を合わせたり。そして、そんな友達や仲間の姿に声をからして応援したりと、エネルギーを爆発させてくれました。
しかし、そのエネルギーに水を差すかのように、じわじわと黒く厚い雲が広がってきました。本部テントで何度も天気予報サイトをチェックし、プログラムの変更も一部させていただきました。
 そして、一番練習を重ねてきたパフォーマンス。

リーダーを中心に夏休みから話し合いを重ね、200人を超える仲間が心を一つにし、まったくのゼロから創り上げたブロックの集大成です。それは、会場の誰もが息をのみ、誰もが惜しみない拍手を送った学校祭のフィナーレでした。
 
結果として、
優勝=緑ブロック
2位=青ブロック
3位=赤ブロック
と順位はつきましたが、子どもたちは、確実に未来へ繋がる学校祭を魅せてくれました。
奇しくも、今日は9月26日。「弥富の人は決して忘れてはならない日」と話したその日を、「決して忘れることができない日」にしてくれました。
 
※パフォーマンスの画像をクリックすると、今年のパフォーマンスを動画でご覧いただけます。ただし、使用した曲の著作権保護のため、その部分の音声をカットさせていただいたことをご了承ください。

晴耕雨読(9月20日)

雨で体育の部が延期になった今日、子どもたちは気持ちを切り替えて学習に取り組みました。でも、学校祭真っ只中ですから、その様子も少しいつもと違って興味深いものでした。
 
昇降口を入ってすぐのコミュニケーションホールに、子どもたちが思い思いに座っています。近くにいるのは美術科の先生ですので、どうやら美術の時間のようです。説明を聞いた後、それぞればらばらの方向を見て描き始めました。どうやら遠近感を表す描き方のようです。子どもたちがいる周りには作品が多く展示され、ちょうど保護者の方々が観にみえる時間帯でしたので、作品と作品を観る大人たちと作品を描く子どもたちのコラボレーションがそこにできていました。
そして、そのコミュニケーションホールで耳をすますと、合唱曲が聴こえてきます。どうやらホールの上にある図書室から聞こえてくるようです。行ってみると、図書室には大型モニターとパソコンがセットされ、昨日のブロック合唱の動画が流れていました。自分たちのブロックの合唱を観ているのかと思ったら、全部のブロックのを観ているようです。手元にはプリントが用意され、そこには他のブロックの合唱を聴いてどう感じたかなどを書き込む欄がありました。学校祭を鑑賞の教材にした授業ですね。
 
晴れれば子どもたちははつらつと活動します。しかし、雨なら雨なりにできることを工夫し学習に向き合います。まさに「晴耕雨読」そのものです。そういえば、夏休みの3年生の習字の課題がこの言葉でしたね。