晴耕雨読(9月20日)

雨で体育の部が延期になった今日、子どもたちは気持ちを切り替えて学習に取り組みました。でも、学校祭真っ只中ですから、その様子も少しいつもと違って興味深いものでした。
 
昇降口を入ってすぐのコミュニケーションホールに、子どもたちが思い思いに座っています。近くにいるのは美術科の先生ですので、どうやら美術の時間のようです。説明を聞いた後、それぞればらばらの方向を見て描き始めました。どうやら遠近感を表す描き方のようです。子どもたちがいる周りには作品が多く展示され、ちょうど保護者の方々が観にみえる時間帯でしたので、作品と作品を観る大人たちと作品を描く子どもたちのコラボレーションがそこにできていました。
そして、そのコミュニケーションホールで耳をすますと、合唱曲が聴こえてきます。どうやらホールの上にある図書室から聞こえてくるようです。行ってみると、図書室には大型モニターとパソコンがセットされ、昨日のブロック合唱の動画が流れていました。自分たちのブロックの合唱を観ているのかと思ったら、全部のブロックのを観ているようです。手元にはプリントが用意され、そこには他のブロックの合唱を聴いてどう感じたかなどを書き込む欄がありました。学校祭を鑑賞の教材にした授業ですね。
 
晴れれば子どもたちははつらつと活動します。しかし、雨なら雨なりにできることを工夫し学習に向き合います。まさに「晴耕雨読」そのものです。そういえば、夏休みの3年生の習字の課題がこの言葉でしたね。

天気になぁれ(9月20日)

昨日の文化の部のに続き一気に体育の部を、と誰もが思っていましたが、無常にも雨雲がすぐそこまで近づいていました。天気予報の雨雲の動きも参考にしながら、6時に今日の体育の部の延期を決めました。「さぁ、がんばるぞ!」「観にいくからね、がんばって!」と子どもたちや保護者の方々の祈るような気持ちに応えられなく、大変残念ですが、子どもたちの健康や安全を最優先するとともに、できることならよいコンデションという舞台を用意してあげたいという思いで延期を決めました。
 
そんな子どもたちを校門で迎えると、意外に吹っ切れたような表情が多くありました。家を出る時にレインコートを着た瞬間に覚悟をしたかのようでした。
「おはよう!」
と声をかけながら一人の子の足元に目がいきました。真っ白な靴でした。きっと体育の部に備えて買ってもらったのでしょう。その白さがよけいにいじらしく感じました。下駄箱には他にもいくつかの新しい靴がありました。
授業が始まり、1時間目が終わると、1年生の担任の先生が、
「教室に見に来てください」
と声をかけてくれ行ってみると、そこにはかわいいてるてる坊主がロッカーの上にちょこんと座っていました。泣いているてるてる坊主はひとつもありませんでした。今日の天気を恨むのでなく、青空が広がるその日を祈りながら待っている子どもたちの気持ちをそこから感じ取りました。
 
天気予報を見る限りでは、しばらく雨は続きそうです。今夜も多くの雨量が予想されることから、ひとまず明日の開催は無理だと判断しました。3連休の間にどう天気が変わるかに期待したいと思います。

学校祭ー文化の部③-(9月19日)

【作品展】
今年も力作が多く並びました。じっくりみたいところですが、かけ足の鑑賞となってしまいもったいなく思います。でも、職場体験(2年生)や修学旅行(3年生)、去年の広島研修(現3年生)のまとめなどは、「こんなことをするんだ」と興味深そうに見入っていました。また、美術部や情報処理部の作品はそのクオリティの高さ画光っていました。
 
【有志発表】
年々このコーナーの注目度が高くなり、オーディションへの参加組数もそのレベルも高くなっています。今年はそんな中から6組が出演してくれ、会場を沸かせてくれました。今年は、楽器演奏、なぎなた、歌、ダンス(3組)でした。どれも日頃学校では見られないパフォーマンスを見せてくれ、会場の盛り上がりは最高潮に!アイドルユニットのサプライズ登場では、さらに盛り上がりました!
 
【吹奏楽部演奏】
「今年、金賞をとった吹奏楽部の演奏です!」
と紹介され、ひときわ大きな拍手で始まった吹奏楽部の演奏。その金賞をとった2曲を披露してくれました。多くの子が初めて聴くので、身を乗り出すようにして聴き入っていました。そして後半は、このステージが初舞台となる1年生も加わってテンポのよい曲で締めくくってくれました。
 
来賓の方が、お帰りになられる際に、
「芸術性が高くなりましたね」
と声をかけてくださいました。開会式でごあいさつをいただいた服部市長様の「若者のエネルギー」に加え、文字通り、文化・芸術性を感じていただいたことは、この上もない喜びです。そして、それは子どもたちの成長の証(あかし)だと思います。すてきな文化の部でした。

学校祭ー文化の部②-(9月19日)

【ブロック合唱】
今年の合唱曲はどれも難しいものばかりでした。合唱リーダーは音楽科の先生の指導をあおぎながら、曲をどう表現するか、そのためにどこをどう歌うかを考え、それを練習でメンバーに伝えます。しかし、すべてが音楽の得意な子ばかりではありません。思うようにそれが伝わらず苦しかったと思いますが、今日の歌声はそれを感じさせない、達成感にあふれるものでした。
曲名をクリックすると動画でお聴きいただけます。

    課題曲   自由曲
  「永遠のキャンバス」
一人一人の歌声が真
っ白なキャンバスを
駆け抜けさまざまな
色に塗り上げます。
  「君と見た海」
ゆったりとした曲調
の中に夏の海の切な
さと力強さを歌声で
表現しました。
  「永遠のキャンバス」
大空に向かってはば
たけるよう、のびの
びと歌いました。
  「青葉の歌」
青葉のきらめく様子
を表現できるよう、
笑顔で聴く人の心を
つかむような歌声を
届けます。
  「永遠のキャンバス」
歌詞の発音や強弱な
どに気をつけ、聴い
ている人を勇気づけ
るような歌になるよ
う練習しました。
  「春に」
それぞれの音程やタ
イミングを合わせ美
しいハーモニーにす
るため、何度もパー
ト練習を重ねてきま
した。

学校祭ー文化の部①-(9月19日)

【シンボル旗紹介】
今年は完成した旗だけではなく、制作過程を写真で紹介しながら旗に込められた思いや工夫を発表しました。それにより、構図や塗り方の一つ一つにこだわりがあり、これまで以上にブロックのテーマを表現した作品に仕上がり、見る人を釘付けにしました。

  百獣の王ライオンの咆哮が今にも聞
こえてきそうな迫力のある旗に仕上
げました。筆はもちろん手で塗るな
どの工夫も施されています。
  ステンドグラス風にはっきりと枠を
とった一体感のある羽根と、光と影
を細かくつけ美しさを目一杯表現し
た羽根で孔雀を描きました。
  「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を
参考に描きました。狼の目に瞳孔や
光、残像を描き加えることで嵐の荒
々しさや狼の力強さが表せました。