思いをはせながら(7月18日)

家庭科の3年生の学習に「幼児の生活と家族」という単元があります。1・2年生までで衣・食・住という基本的なことを学び、3年生では、将来、父となり母となり家族を形成することをイメージしながら、家族や地域のことを考えて「よりよい生活を創造する」ことを学びます。
 
家庭科室へ行ってみると、皆、黙々と手を動かしていました。ある子はダンボールをはさみで切り、ある子は針で縫い物をしていました。幼児への理解を深めるための「おもちゃ作り」です。一見、小学校の工作のように見えますが、子どもたちの頭の中にあるのは、自分ではなく幼児です。自分自身の弟や妹を思い浮かべている子もいるでしょう。去年の職場体験学習で保育所へ行った子はそこで一緒に遊んだ子を思い出しているかもしれません。「あの子なら、きっと喜ぶだろうな」と。
自分のためではなく、他の誰かのことに思いをはせながらいろいろ工夫し形にしていく、どの子もとても穏やかな表情をしていました。
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個別懇談会(7月10日)

梅雨が明け、真っ青な空と真っ白な入道雲のコントラストの下を、汗をふきながら、
「こんにちは、お世話になります」
と保護者の方とあいさつを交わす午後、今日から3日間の予定で個別懇談会です。1学期のここまでの子どもたちの様子をお伝えし、ご家庭でも同じようにほめていただくとともに、もうすぐやってくる長い夏休みをどう過ごすかも、ともに考えるよい機会と考えています。
子どもたちは、各フロアに用意された待機教室からやってきたり、時間帯によっては部活動を抜けて合流します。今日は熱中症も心配されるほど暑い日になりましぐったりとした表情でしたが、おうちの人と合流した時にそれが優しい表情に変わったのが印象的でした。
懇談そのものは短い時間でしたが、直接、顔を合わせてお話できたことはとても大切なことと思っています。

全校一斉道徳(7月9日)

今日は、どこの学年も同じ教材で道徳を行う「全校一斉道徳」に取り組みました。国語や数学など他の教科は、学年のつながり・系統性もあり、1年生で学習したことに2年生で積み上げ、そこにさらに3年生を積み上げるという流れで行いますが、道徳は必ずしもそうではなく、同じ教材を違う学年で行うことも可能です。学年が違えば考えも違います。生活経験の違います。ですから、同じ教材を提示しても、そこから感じること考えることは、広がりも深まりも違うものとなることがよくあります。それが道徳のおもしろさでもあります。
今日、どこのクラスでも行ったのは「電池の切れるまで」というものでした。それは、悪性腫瘍で短い生涯を閉じた「ゆきなちゃん」の話でした。それを読んだ後「命」という詩を読み、一人一人が命について考えました。
そして、午後。中学1年生の娘をある日突然、交通事故で失った経験をおもちの佐藤逸代さんをお招きして、「命を大切にする教室」を体育館で行いました。子どもたちは流れる汗をぬぐうことも忘れ、じっとその話を聞き入っていました。大切な娘を失った悲しみ、そして、その現実を受け入れることができずにいた時間。経験された方のひとつひとつの言葉はとても重く子どもたちの心に響きました。
「なくなった命からは、何も生まれない。生きている命は次の命を生み、つながっていく」
 
「命」。とても重い、でも、とても大切なテーマを真正面から子どもたちに問いかけてみました。今日すぐに答えが出るとは思っていません。講師の佐藤さんも、「今、こうして話ができるようになるまで何年もかかりました」とおっしゃってみえたほどですから。でも、子どもたちの心のすみっこに「命」という一文字が刻まれたことは間違いないと思います。
 

ブロック別集会(7月9日)

子どもたちのこの日に合わせるかのように、空は一気に熱を帯びました!
今日は9月に行われる学校祭の母体となるブロックの顔合わせの「ブロック別集会」です。先日、各リーダーが担当の先生から説明を受け、それをもとにブロックのリーダー会を行い、
・ブロックテーマ
・ブロック別集会のもち方
など、入念に話し合いをしてこの日を迎えました。
 
各ブロックのテーマは次のとおりです。さぁ、どんな学校祭が創り上げられるのでしょうか。とても楽しみです。

「獣王戦隊 赫練惹」
(じゅうおうせんたい あかれんじゃー)
~燃える闘志~
「蒼嵐牙狼」
(そうらんがろう)
~軌跡を辿り勝利に吠えろ~
「翔破」
(しょうは)
~神風を纏いし孔雀の輝跡~

全力で(6月27日)

期末テスト最終日。昨日の3教科をうまく乗り切った子は、「よしっ、今日も!」という思いで、ミスをしてしまった子は「今日こそは!」という思いで今日のテストに臨んだことでしょう。子どもたちの気を散らさないようにそっと教室を回っていくと、ピーンと張りつめた緊張感が漂っていました。聞こえるのは、ペンの走る音と、教室を吹きぬける風が揺らす問題用紙の音だけです。
 
そんなテストに全力で向き合った子どもたちは、午後には、久しぶりの部活動に、これまた全力で取り組みました。STを終え、外に出た子たちはまず空を見上げ、まぶしそうに目を細めました。そして、ひと言、
「暑い…」
言葉に元気はありませんでしたが、ひとたびスイッチが入れば、やはりそこでも全力の姿が。そんな子どもたちを、梅雨の黒い雲と、夏の入道雲が並んで見ていました。
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