託し、託され(10月5日)

伝統というものは、こうやってつくられていくのだと思いました。

先週のことです。廊下に出て、四つんばいになっている何人かを1階の廊下で見ました。「どうしたんだろ?」と思い近づいてみると、そこには学校祭で声をからし緑ブロックをひっぱってきた3年生のリーダーたちがいました。廊下の床に大きな緑色の模造紙を敷き、そこに筆を走らせています。「アマゾン」。書いていたのは、今年の緑ブロックのテーマでした。その下のサブテーマは確か「感動をお届けします!」でしたが、この日は、「〜一緒に感動を届けてくれて、ありがとう!〜」でした。一緒に過ごした後輩たちに届けるそうです。
一方で、そんな思いを託された2年生の廊下にはこんな言葉が。
「弥富中の先頭に立つ!」
そこには一人一人の2学期の決意が並んでいました。弥富中の伝統は次のステージに受け継がれようとしています。

感動を再び(10月3日)

もう子どもたちはすっかり気持ちを切り替えて学習に取り組んでいるのに、いつまでも学校祭の話題で申し訳ありません。

先週、広報委員会が2度にわたり臨時に集まりをもちました。それは壁新聞を作るためです。もちろんテーマは「学校祭」。いつもが学年ごとにアンケートをとってタイムリーな学年の声を紹介してくれていますが、今回はブロックごとに作ってくれました。それが、今、下駄箱前の掲示板に3色並んで紹介されています。子どもたちもそこで足を止め、見入っています。
各学年の教室や廊下にも、多くの写真といっしょに感想文や一言コメントも貼ってあります。
子どもたちの成長の大きなひとこまです。
IMG_6579 IMG_6580 IMG_6578

芸術の秋(9月27日)

「暑さ寒さも彼岸まで」
という言葉がありますが、昨日がその彼岸明けでした。今日はやや蒸し暑い日となりましたが、季節はすっかり秋となりました。
学校生活も、学校祭に燃えた先週まではまさに夏でしたが、それが終わって今は落ち着いた秋となりました。秋といえば、「芸術の秋」。弥富中学校も芸術色に染まり始めました。
 
校舎東側のレンガ敷きのスペース「プラザ」と呼んでいるところに3年生が数人ずつで座っています。
「鉛筆塔の三角屋根、むずい」
「『弥中』っていう文字、はっきり描く?」
そんな声が聞こえてきます。3年生にとって思い出のいっぱい詰まった校舎。どんなふうに描いてくれるのでしょうか。
教室では「初志貫徹」の文字に向き合う姿がありました。国語の書写の時間です。小学校のように「書き方」という固定した時間割はありませんので、国語の時間に行います。この時期は書写コンクールに向けて取り組みます。「初志貫徹」。落ち着いて、この文字に、そして自分の初志に向き合っていました。

きっと咲く!-3年生ー(9月22日)

一番“学校祭ロス”になっていると思って、教室をのぞいたのは3年生でした。あれだけ打ち込んだ学校祭です。
「はい、今日からは切り替えて」
と言われても、なかなかできるものではありません。あるクラスでは、「※声でません」という文字を机に貼っている子も(笑)それだけがんばったんですね。担任の先生たちも、朝のSTなどで昨日までを振り返りつつ、少しずつ少しずつ切り替えていこうと考えていたようです。
しかし、子どもたちは、思っていた以上にしっかりと足が地についていました。
なぜだろう?その答えを見つけました。優勝した赤ブロックの教室に、パフォーマンスで使った赤いメガホンがありました。見ると、びっしりと「寄せ書き」がしてあります。
『足くじいて恥ずいところみせたけど、はげましてくれてアリガトウ』
『いつもそばにいて、ダンスを2人で練習したトキ、めちゃ楽しくて、めちゃ覚えとるけんな』
『大好きだよ』
そして、お昼には、3日連続となるお弁当。中には手紙が入っている子もいました。
 
3年生は気づいています、いつまでも立ち止まっていてはいけないことを。進路選択の時期が、徐々に近づいていることも知っています。でもその一歩を踏み出すことはとても不安です。しかし、学校祭を通して、自分の周りには仲間がいて、家族がいることに気づきました。そして、そんな人がいれば、自分でも信じられないくらいの力が発揮できることも知りました。
きっとこの子たちは、大きな花を咲かせることでしょう!

学校祭ー作品展の部ー(9月20・21日)

華やかな文化の部・体育の部に隠れてしまっていますが、二日間校内をギャラリーに見立てて多くの作品を展示し、それを鑑賞しました。美術の時間に制作した個性あふれるものや、美術部や情報処理部などのレベルの高い作品、3年生が修学旅行の江戸職人体験でつくったものや夏休みの理科作品などもあります。
子どもたちは友だちの作品を見たり、上級生の作品を見たりして、
「じょうずぅ」
と声をあげ、私たちが思う以上にじっくり見てくれました。しかし、学校祭の日程に合わせて開催していることと、展示場所が授業や部活動で使用する部屋ということもあり、多くの日数や時間をさくことができません。 
 
でも、文化の部、体育の部で見せてくれたように、子どもたちは無限の才能をもっています。今日も、地域の方が、
「先生、今の中学生ってすごいなぁ」
と感心してお話をしてくださいました。二日間の学校祭は、それを再認識させてくれました。