スマホ→お金→学力そして愛(12月21日)

立ち止まって見入り、思わず笑ってしまいました。広報委員会がつくっている『Let’s learn』です。12月号の特集は「クリスマス」でした。一つ目の質問の「サンタを信じますか?」もほほえましかったのですが、見入ったのは二つ目のQ2でした。
 
 「クリスマスに欲しいものは?」
 
子どもたちはどう思っているのか読み進んでいくと、1年生は「スマホ」やゲーム機が多くありました。中学生になって買ってもらった人も多くいる中で、まだ持っていない子が欲しいと思う気持ちは分からないでもありませんでした。それが、2年生になると、なんと、全クラス「お金」がトップでした。ゲームから卒業したのかもう持っているからなのか分かりませんが、モノからお金にシフトするのが、しかも全クラスが「お金」という結果に驚きました。では3年生は…。
さすが、3年生!お金というクラスも多くありましたが、「学力」(B組)、そして「愛」(E組)の答えには大爆笑させてもらいました。私立高校や専修学校の推薦入試を受ける子が願書を書き始めたこの時期、クリスマスイブにサンタさんがやってきて「学力」をプレゼントしてくれたら、どんなにうれしいことか。また、目が覚めたら好きな人がそばにいてくれたら…。
 
気持ちはよ~く分かりますが、自分の力でなんとかしましょうね!(笑)

朝礼ー人権週間ー(12月4日)

12月4日(月)から10日(日)までは人権週間です。今でこそ「人権」という言葉をよく耳にするようになりましたが、まだまだ日本は人権についての意識が他の国ほど高くないのが現状です。だからこそ、こういう機会に身の回りにある人権について考えました。
朝礼の後、人権担当の先生が、自身がアフリカで経験した「マイノリティ」としての差別を、写真を交えて語ってくれました。アフリカへ行けば、日本人はもちろんアジア系の人は“少数派”となり、奇異な目で見られたそうです。その目を私たちは日本国内で知らず知らずのうちにしていないでしょうか。
そんな一例を知った子どもたちは、教室へ戻り、今度は同じ中学生が書いた作文「全国中学生人権作文コンテスト」を題材に、さまざまな角度から人権について考えました。
【1年生】「きれいな心のままで」
【2年生】「真の国際化に向けて」
【3年生】「手伝えることはありますか」
自分と同じ学年の子が書いた作文ですので、共感できる部分も多くあったようで、子どもたちは真剣に読み、プリントに感想を書いていました。
人権は特別なことでもなんでもなく、日常の身近なところにその事例はたくさんあります。それに気づくだけでも大きな一歩だと思いますし、自分にできることを少し行動に表すだけでも世の中はずいぶん変わるのではないかと思います。

技能教科がおもしろい(12月1日)

体育館から、
「面!」
「すね!」
の声が聞こえてきます。今年もなぎなたの授業が始まりました。なぎなたは平成6年の「わかしゃち国体」で弥富市(当時は弥富町)がなぎなた会場になったことをきっかけに市民スポーツとして取り入れられ、学校の部活動や体育の授業に組み込まれました。体育の先生も研修会に出かけていますが、市からも講師の先生を派遣していただきその指導を受けています。
そんな体育館の声を遠くに聞きながら、北校舎を歩いていると、調理室からはよい匂いが、木工室からは小気味よいかなづちの音が聞こえてきます。
調理室では3年生が乳児のための「離乳食」を作っていました。米粉を練ってそこにじゃこをすりつぶして入れて焼くというものです。歯がまだ生えていない乳児に栄養価の高いものを、という意図で考えました。
木工室では1年生が、1枚の板を設計図(製図」通りに切り、それを組み立てて本立てを作っていました。部材をカットする段階は終え、今日は、それを釘で打つ作業や、側面の板に糸のこ盤で細工を入れていました。
かつて、男子が技術科、女子が家庭科と別々に行っていたのは遠い昔のことで、今はともに男女共修です。将来、家庭をもった時にお互いが助け合うというねらいもこめられており、授業も互いに教え合う様子も見られほほえましい時間でした。

3年生が租税教室を行いました。(11月14日)

 講師として、津島税務署の方に来ていただきました。
 「日常生活の中にはどんな税金がありますか?」
 車、お墓参り、ガソリンスタンド、ファストフード、ビール、たばこ…。さまざまな絵が描かれたカードが提示され、まわりの人たちと相談しながら考えました。
「車は税金あるよね」「お墓参りに税金かかるの?」
自動車税や相続税、ガソリン税・・・について説明を受けました。
 次に、「税金のない世界」というアニメを見ました。自分で稼いだ給料から税金が天引きされていることに腹を立てた主人公が「税金のない世界がいい・・・」とつぶやいたことからアナザーワールド(別世界)が始まる話でした。アニメだからか最初はリラックスして見ていた生徒も、税金のない世界がどんなに不自由な社会になるのかを実感し、最後は緊張した面持ちで映像を見ていました。
 最後は3つほどクイズがありました。その中の1つを出題。
「次に税金がかからないのはどれか?」
「①拾ったお金②宝くじの当選金③クイズ番組の賞金」
「う~ん。拾ったお金は少ないことが多いから、かからないでしょ」
「宝くじは金額が高ければ、税金がかかるよ」
「①だと思う人、手を挙げて!②だと思う人・・・」
多くの生徒が最後まで集中して話を聞くことができました。

「タックス・ヘイブンス」を利用した脱税行為があったかもしれないというニュースが最近ありましたが、3年生は今日の租税教室で税金の大切さを学べたと思います。

 ちなみに、クイズの答えは②です。
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じっくりと話し合って(11月10日)

3年生の教室の廊下に机が二つ並ぶ光景がよく見られるようになってきました。担任と子どもたちとの2者懇談です。二人の間に広げられているのは「進路希望調査」用紙です。
「ここを第一志望にした理由は?」
まず聞くのは、ここです。私たちが中学生の頃も担任の先生との懇談はありました。その時の言葉で耳に残っているのは、
「ここなら(合格する)可能性があるぞ」
でした。つまり、“入りたい学校”より“入れる学校”を選ぶ進路指導だったように思います。しかし、今は違います。将来を見据え、その夢を達成するためにどういう道を選ぶのか、にこだわった進路指導をしています。ですから、1年生はこれから職業講話を、2年生は5月に職場体験学習を行うのです。自分が就きたい仕事があるから、そこを選び、自分の意思でそこを選んだから多少の苦労も乗り越えられる、と思うのです。
もちろん、それは14、15歳の子どもだけでできることではありません。ご家庭でじっくりと話し合うことがとても大切になってきます。私たちは、それを受けて、こうやってサポートさせてもらいます。
 
今日の新聞に、公立高校の募集人員が発表されました。http://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/252223.pdf
弥富中学校の子たちのこれまでの進路先でいくと、
<Aグループ>
「名古屋南」「一宮南」「海翔」
<Bグループ>
「中村」「一宮西」「美和」「五条」
が、それぞれ40名の定員減となりました。厳しい数字ですが、だからこそ気持ちを引き締めてこれからの一日一日を大切にしてほしいと思います。