「暑さ寒さも彼岸まで」
という言葉がありますが、昨日がその彼岸明けでした。今日はやや蒸し暑い日となりましたが、季節はすっかり秋となりました。
学校生活も、学校祭に燃えた先週まではまさに夏でしたが、それが終わって今は落ち着いた秋となりました。秋といえば、「芸術の秋」。弥富中学校も芸術色に染まり始めました。
校舎東側のレンガ敷きのスペース「プラザ」と呼んでいるところに3年生が数人ずつで座っています。
「鉛筆塔の三角屋根、むずい」
「『弥中』っていう文字、はっきり描く?」
そんな声が聞こえてきます。3年生にとって思い出のいっぱい詰まった校舎。どんなふうに描いてくれるのでしょうか。
教室では「初志貫徹」の文字に向き合う姿がありました。国語の書写の時間です。小学校のように「書き方」という固定した時間割はありませんので、国語の時間に行います。この時期は書写コンクールに向けて取り組みます。「初志貫徹」。落ち着いて、この文字に、そして自分の初志に向き合っていました。
芸術の秋(9月27日)
きっと咲く!-3年生ー(9月22日)
一番“学校祭ロス”になっていると思って、教室をのぞいたのは3年生でした。あれだけ打ち込んだ学校祭です。
「はい、今日からは切り替えて」
と言われても、なかなかできるものではありません。あるクラスでは、「※声でません」という文字を机に貼っている子も(笑)それだけがんばったんですね。担任の先生たちも、朝のSTなどで昨日までを振り返りつつ、少しずつ少しずつ切り替えていこうと考えていたようです。
しかし、子どもたちは、思っていた以上にしっかりと足が地についていました。
なぜだろう?その答えを見つけました。優勝した赤ブロックの教室に、パフォーマンスで使った赤いメガホンがありました。見ると、びっしりと「寄せ書き」がしてあります。
『足くじいて恥ずいところみせたけど、はげましてくれてアリガトウ』
『いつもそばにいて、ダンスを2人で練習したトキ、めちゃ楽しくて、めちゃ覚えとるけんな』
『大好きだよ』
そして、お昼には、3日連続となるお弁当。中には手紙が入っている子もいました。
3年生は気づいています、いつまでも立ち止まっていてはいけないことを。進路選択の時期が、徐々に近づいていることも知っています。でもその一歩を踏み出すことはとても不安です。しかし、学校祭を通して、自分の周りには仲間がいて、家族がいることに気づきました。そして、そんな人がいれば、自分でも信じられないくらいの力が発揮できることも知りました。
きっとこの子たちは、大きな花を咲かせることでしょう!
学校祭ー作品展の部ー(9月20・21日)
華やかな文化の部・体育の部に隠れてしまっていますが、二日間校内をギャラリーに見立てて多くの作品を展示し、それを鑑賞しました。美術の時間に制作した個性あふれるものや、美術部や情報処理部などのレベルの高い作品、3年生が修学旅行の江戸職人体験でつくったものや夏休みの理科作品などもあります。
子どもたちは友だちの作品を見たり、上級生の作品を見たりして、
「じょうずぅ」
と声をあげ、私たちが思う以上にじっくり見てくれました。しかし、学校祭の日程に合わせて開催していることと、展示場所が授業や部活動で使用する部屋ということもあり、多くの日数や時間をさくことができません。
でも、文化の部、体育の部で見せてくれたように、子どもたちは無限の才能をもっています。今日も、地域の方が、
「先生、今の中学生ってすごいなぁ」
と感心してお話をしてくださいました。二日間の学校祭は、それを再認識させてくれました。
学校祭体育の部ーその3ー(9月21日)
パフォーマンスを通して、「このブロックでよかった」と誰もが思ったことでしょう。
その後に行われたリレー3種目は、午前中の競技にも増して、座席からの応援のボルテージが上がりました。(放送委員の名実況もすばらしいものでした!)
そして、すべての日程を終え、総合閉会式へ。得点集計に時間を要しましたが、それを落ち着いた態度で待つことができたのも弥富中生のすばらしいところです。
結果は、以下のようになりました。
部門 | 1位 | 2位 | 3位 |
旗 | 青 | 赤 | 緑 |
合唱 | 赤 | 青 | 緑 |
競技 | 赤 | 緑 | 青 |
パフォーマンス | 赤 | 緑 | 青 |
総合 | 赤 | 青・緑 |
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子どもたちが取り組んできたことに順位をつけることはとても心苦しく思います。しかし、その心苦しさを軽くしてくれたのも子どもたちでした。閉会式でブロック長が、
「他のブロックがとても上手ですごいと思いました」
と相手をたたえれば、生徒会長が、
「勝ち負けではなく、みんなが同じ目標にむかってがんばれたことがよかった」
と語ってくれました。
こんな子どもたちがますます好きになりました。私たちの誇りです!
学校祭体育の部ーその2ー(9月21日)
午後の目玉はなんといっても「ザ・パフォーマンス」。
ブロック練習でもっとも時間をかけて創り上げてきたものといってもよいでしょう。決められた時間やルールの中で、いかに自分たちのテーマを表現するか、リーダーを中心に練り上げてきたものを披露する時が来ました。
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【緑ブロック】 オープニングのボディパーカッションは、まさにブロックテーマの「アマゾン」で森と共存する動物や原住民族を思い起こさせてくれました。緑と黄のポンポンを手にした大きなウエーブも自然の偉大さを感じさせるとともに、サブテーマである「感動をお届けします」をまさに実現させてくれました。 |
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【赤ブロック】 昨今、組み体操の危険が指摘されることから、どうしても構成が平面的になってしまうところを、「人間起こし」という新たな“パフォーマンス”を取り入れ、見ている人をあっと驚かせてくれました。それは、まさに登竜門をくぐる鯉が龍になった瞬間でした。 |
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【青ブロック】 屋上から見る一人一人はとても小さく見えました。しかし、それがウエーブをしたり集まったりするたびに大きく見えてきます。そして、エンディングの“鰯のトルネード”はまさに一糸乱れぬ大きな集団の力強さを見せ付けてくれました。 |
※子どもたちのすばらしいパフォーマンスを動画でご覧いただく予定でしたが、緑ブロックと青ブロックの使用している音楽の著作権の問題で、動画サイトで再生できません。公平を期するために今回はすべてのブロックの動画での公開を控えさせていただきます。申し訳ありません。(9月21日22時30分)