守・破・離(7月19日)

1学期も残すところ、明日の終業式のみとなりました。今日の1時間目はどこの学年も1学期間を振り返り、これから迎える夏休みに向けての学年集会を行いました。
ひとことで言えば「学年集会」ですが、その内容は学年の発達段階に応じて計画されていました。それは、武道や芸術でよく用いられる「守破離(しゅはり)」を感じさせるものでした。
<守>(写真左)
1年生にとって初めて迎える夏休み。小学校にもありましたが、部活動や課題など小学校とは大きく違います。そこで、「弥中エクスプレス」を用いて、生活面や学習面などきめ細かく指導していました。まずは中学校の夏休みを知り、それをしっかり守ることから始まります。
<破>(写真中)
2年生は少しずつ、自分たちで考え行動することができるようになってきました。1学期の職場体験学習でさらに自信を深めました。そこで、先生からの一方的な話だけではなく、自分たちの目から見たクラスのよかったところを学級委員が発表しました。それは、ヒナが卵の殻を破るようでした。
<離>(写真右)
3年生にもなると、「自分たちが今、なにをすべきか」が分かってきます。部活動でまだ勝ち残っている人、高校の体験入学を考えている人、学校祭のリーダーとして活動する人、それぞれが自覚をもってこの夏休みを送ることで、自分の進むべき道へTakeoff(離陸)できるはずです。
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出穂(7月12日)

「しゅっすい」と読みます。
学校周辺の水田も雨とこの暑さでぐんぐんと伸びて、一段とその緑色が増したように思います。そんな水田は弥富中学校ではごくごく当たり前の風景です。しかし、よく見るとしっかりと成長し変化もあるのです。細長い葉と葉の間に、稲穂が見られるようになってきました。これを「出穂」というそうです。文字通り、穂が出てくることをいいます。農家の方によると、この出穂の時期や穂の状態を見ることで、今年の収穫がある程度予測できるそうです。
 
私たちは日頃、子どもたちを毎日見ています。保護者の方も同じです。毎日接し、毎日見ることができることはとてもうれしいことですが、時にはそれが日常過ぎて気づかないこともあるのではないでしょうか。久しぶりに会う友人や親戚の人に「大きくなったな」「しっかりしてきたね」と言われ、はっとしたりそこで初めて気づいたりした経験はどなたにもあるのではないでしょうか。
昨日から個別懇談を行っています。ご家庭では見せない学校での様子、学校では出さない家での素顔。そんな子どもたちの成長を互いに確認し合い、喜び合える大切な会になることを願っています。毎日接しているために気づかないだけで、「たくさんの粒をつけた穂が出ていますよ」という情報交換ができるとよいですね。

学校祭リーダー始動!(7月3日)


壮行会を終え、慌ただしく帰りのSTを終えると、多くの子たちは下校しましたが、今日は100人ほどの子が残りました。
まず向かったのが、音楽室などでした。行ってみると、そこには3学年の子たちが混ざって、音楽の先生から説明を受けています。ここは学校祭の合唱リーダーの打ち合わせでした。他にもパフォーマンスや旗など、学校祭の部門ごとに集まって、担当の先生からルール説明を受けたり、夏休み中の活動計画などを打ち合わせました。
それを30分ほどので切り上げ、次は3年生の教室3つに集まりました。A組には青ブロックが、C組には緑ブロックが、E組には赤ブロックが集結しました。もちろん、それを仕切るのはブロックのリーダー長です。もちろん初めての経験です。去年までは「あこがれ」の存在だったその立場に自分たちがなり、出てくる言葉は、
「優勝しか考えていません!」
と、とても頼もしい言葉を発してくれました。
廊下では、そんなリーダーを目を細めて見つめる先生たちの姿が。子どもたちが主役として輝く学校祭がいよいよ動き出しました。

弥富市青少年健全育成大会(7月1日)


午後、総合社会教育センターで「弥富市青少年健全育成大会」が行われ、PTAの方にも大勢参加いただきました。毎年、青少年の健全育成に関わる様々な団体がその活動を報告・発表する場になっています。今年は、中学2年生が広島へ出かけ平和学習をしている取組について発表する機会をいただきました。市内の3中学校のそれぞれの3年生の代表が昨年度行った事前学習、当日の学習、事後学習や学習を終えて感じたことなどを発表しました。
弥富中の代表は、二日間の広島研修、平和学習を終え、
「朝鮮戦争での核兵器使用に反対したと聞きました。原爆を落としたのも人間、その街を復興させたのも人間、核兵器使用を反対したのも人間。私たちは、核兵器のない平和な世界をつくる人間になりたい」
「原爆が落とされた広島や長崎は、『ヒロシマ』『ナガサキ』というカタカナで書かれ世界に知られています。でも、もうこれ以上カタカナで書く街を増やしたくありません」
という視点で力強く語ってくれました。
子どもたちの心を大きく揺さぶるこのような機会を与えてくださっていることに、深く感謝します。

您好(6月30日)

「您好(ニイハオ)」
「こんにちは!」
二つの国の中学生が、今日、弥富中学校に集いました。
 
中国遼寧省大連経済技術開発区第七中学校の9年生の皆さんが日本への修学旅行のひとこまとして、日本の中学生との交流を希望され、今年は弥富中学校でそれを行うことになりました。県の教育委員会からお話をいただいたのがつい先日だったこともあり、学校ぐるみで交流することは難しく3年生に代表して迎えてもらいました。代表のあいさつ、校歌で迎えた後、弥富中が誇る「日本らしさNo1 なぎなた」を披露しました。きりっとした演技に、中国の中学生も自然の背筋が伸びていたように感じました。そして、お返しは「古詩」の朗読でした。3年生は国語の授業で漢詩などを習っていますが、まさに本物を聴くことは初めてで、こちらも凛とした空気が体育館に漂いました。
ちょっと緊張ぎみのお互いの学校紹介から、後半は同じ中学生同士のクイズやプレゼント交換です。ここからは一気に笑顔がはじけ、互いにハイタッチや握手をする光景も見られました。弥中の子たちは言っていました、
「言葉は分からなかったけど、楽しかった!」
と。
中国と日本は隣同士の国です。わずか1時間あまりのささやかな交流会でしたが、これがきっかけで、互いを身近に感じてくれたらと思います。
 
この交流会の様子は、取材にみえていた「クローバーTV」でも放映されるそうです。もしよろしければご覧ください。
  ○デイリートピックス
     7月2日(日)
  ○ウィークリートピックス
     7月8日(土)~14日(金)