入学式準備(4月6日)

会社などでよく、「立場が人をつくる」をいうことを言います。新しい係や責任のある立場に就くことで、それまでとは違った働き方や表情を見せることを言いますが、今日の入学式準備はまさにそんな感じでした。つい2週間前までは「2年生」として弥富中学校の一員だった子たちが、「新3年生」という立場で登校し、会場や教室などのそうじや準備をしてくれました。
体育館では、卒業式で経験したとはいえ、メジャーを使ってまっすぐに椅子を並べていきます。動きもその時よりもずいぶんよくなってきました。中学校の入学式は小学校と違い、始業式と同時開催ですので、3学年分と1年生の保護者分の椅子が必要です。パイプ椅子が足らない分は教室の椅子も使っての作業でしたが、子どもたちはよく動いてくれました。
教室では黒板に歓迎の絵を描く傍ら、教科書を運ぶ子、それをきれいに整頓して積み上げる子など手際よく分担して行っていました。中には、流しの三角コーナーを「そこまでするか」と思うほどごしごしと洗う子もいて、皆、「1年生のために」「3年生として当たり前」という気持ちで生き生きとして取り組んでいました。
 
明日の天気は残念ながら雨予報ですが、迎える先輩たちの気持ちは晴れ晴れとしています!
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公立高校合格発表(3月17日)

「え、うそ!」
「やったー!」
その場でピョンピョンと跳びはね、一緒に来た友達と肩を抱き合いました。その傍らには、目を潤ませるお母さんの姿が。
 
今日は公立高校全日制の合格発表です。きっと朝からそわそわしていたことでしょう。10時の結果掲示の時にはたくさんの子、たくさんの保護者が高校に集まっていました。受検以来久しぶりに会う子と談笑する子、一人じっとその時を待つ子、その様子はさまざまでした。
合格発表の掲示板の横に、その高校の校長先生が立ってみえたので、
「いろいろありがとうございました。これからもよろしくお願いします」
とお礼を申し上げました。
 
そんな子どもたちの様子に目を細めながら学校に戻ると、校門脇の河津桜が満開になっていました。サ・ク・ラ・サ・ク。

公立高校Aグループ入試(3月9日)

朝練習に向かう自転車の波に逆行して走る3人の姿を見つけました。「忘れ物?」と思い、よく見ると3年生でした。受検に向かうんですね。
今日は公立高校全日制のAグループ入試の1日目です。今週の月・火とBグループの入試が終わり、多くの子にとって最終段階に入りました。今年は出願や入試といった重要な日の多くが天候に恵まれ、担任や学年の先生は胸をなで下ろしています。
いつもは信号から西へ向かうと多度山や伊吹山から吹く風を押し返されそうになりますが、今日はその風を背に受けて高校に向かって走っていきました。
「行ってらっしゃい!がんばれよ!」

第59回卒業式ーその2-(3月3日)

弥富中学校では、卒業式をいったん終えた後に学年合唱を披露するのが恒例になっています。特に今年の3年生はさまざまな場面で合唱を取り入れてきました。2年生で訪れた広島で捧げた歌声などは、そこにいた多くの人を感動させたほどです。
その合唱に生徒が主体的に考えたメッセージを添えました。担任の先生への思いを伝えた言葉に、会場にいた皆が心温まりました。
そして、その後の合唱「友~旅立ちの時~」は、まさに3年間の集大成といえるものでした。涙で思うように声が出ないソプラノを、男子がしっかりと引っぱっていく、曲の最後の「いつも繋がっている」という歌詞そのもののハーモニーが会場にいるすべての人の心を揺さぶりました。
 
友 さようなら そして、ありがとう♪

★画像をクリックすると、合唱を動画でご覧いただけます。

第59回卒業式ーその1-(3月3日)

 

ほころび始めた河津桜が、思わずその花びらをすぼめるような北風の強い日になりましたが、中学校には「春」が訪れました。
 
保護者や在校生に加え、50名近い来賓の方々に見守られながら、3年生211名の卒業式を行いました。担任が一人一人の名前を呼び、それに、
「はい!」
と、しっかりとした返事をしました。たかが「は」「い」の2文字ですが、3年間の思いと、これからへの決意が込められていたように感じました。その声は家族にもしっかり届き、その背中はさぞ大きく頼もしく見えたのではないでしょうか。
学校からは、式辞として、
・変わらないことの「安心感」
・変わる「勇気」
・変えてはならない「人とのかかわり合い」
を、伝えました。そして、教育委員会からは告示を、ご来賓からはご祝辞をいただきました。それらを子どもたちはしっかりと胸に刻んでいました。
 
在校生代表から「伝統のたすきを確かに受け取りました」と送辞を受け、3年生は、その思いも含め学校での思い出やこれからの決意を込めた答辞を述べてくれました。その後、在校生と一緒に歌った校歌はまさにバトンタッチそのものでした。