第59回卒業式ーその1-(3月3日)

 

ほころび始めた河津桜が、思わずその花びらをすぼめるような北風の強い日になりましたが、中学校には「春」が訪れました。
 
保護者や在校生に加え、50名近い来賓の方々に見守られながら、3年生211名の卒業式を行いました。担任が一人一人の名前を呼び、それに、
「はい!」
と、しっかりとした返事をしました。たかが「は」「い」の2文字ですが、3年間の思いと、これからへの決意が込められていたように感じました。その声は家族にもしっかり届き、その背中はさぞ大きく頼もしく見えたのではないでしょうか。
学校からは、式辞として、
・変わらないことの「安心感」
・変わる「勇気」
・変えてはならない「人とのかかわり合い」
を、伝えました。そして、教育委員会からは告示を、ご来賓からはご祝辞をいただきました。それらを子どもたちはしっかりと胸に刻んでいました。
 
在校生代表から「伝統のたすきを確かに受け取りました」と送辞を受け、3年生は、その思いも含め学校での思い出やこれからの決意を込めた答辞を述べてくれました。その後、在校生と一緒に歌った校歌はまさにバトンタッチそのものでした。

ステキな卒業式に(3月2日)

いよいよ明日に迫った卒業式。今日は1・2時間目を使って総練習を行いました。徐々に気持ちも本番モードとなってきました。
3年生は、それを終えると教室へ戻り、少し長めの学活の時間をとりました。明日は式の後の時間がそんなに長くとれないので、今日、少しでもゆっくりとクラスでの時間をとろうという、学年の先生方の考えです。もちろん、卒業証書は明日ですが、それ以外で配れるものの多くは今日配りました。そんな中で子どもたちの一番のお楽しみは卒業アルバムでしょうか。さっそく手に取り、楽しそうにページをめくっていました。1年生の頃の写真を見て懐かしんだり、夏の部活動や学校祭の写真をじっと見つめたり。ひとしきり見た後は、寄せ書きタイムです。その寄せ書きも大切な思い出になることでしょう。
 
そんな3年生が下校した後、今度は2年生が主役となって活躍する時間です。式場となる体育館はもちろん、教室、玄関、正門、外トイレなど、学校中に分かれて掃除や準備をしてくれました。体育館の椅子並べでは、ぴしっと並べるためにメジャーを使いますが、それを持つ子も這うようにして作業をしていたのが印象的でした。そんな準備を後押しするように雲が切れ、日がさしてきました。
 
明日の弥富中学校卒業式の「ステキ確率」は100%予想です。

ごちそうさま&ありがとう(3月1日)

日々、卒業までのカウントダウンが進んでいきます。

残り2日となった今日、3年生はずっと教室を空けていました。1・2時間目は体育館で卒業式の練習を、3・4時間目はそのまま残り学年集会をするためです。一番思い出の残る教室に少しでも長くいたいところですが、やるべきことがたくさんあるのも事実です。子どもたちは限られた時間の中でしっかりと練習をし、学年としてのひと時を過ごしました。
しかし、3月になったとはいえ、4時間連続の体育館は体を芯から冷やします。そんな子どもたちを迎えてくれたのが、「最後の給食」です。お祝いメニューとして、赤飯・お吸い物・から揚げにケーキも添えられ、給食室から、
「おめでとう!」
と調理員さんたちの声が聞こそうです。
子どもたちはみんなといっしょにそれをしっかり食べ、9年間の思い込めて、
「ごちそうさまでした!」
「ありがとうございました!」
と手を合わせました。

奉仕作業(2月27日)

穏やかな日差しが校舎に注ぐ午後、5時間目を使って3年生が「奉仕作業」をしてくれました。一番たくさんの時間を過ごした教室や、毎日使った昇降口、そして正門やクラブハウスなどを中心にしてくれました。
「どう、きれいになった?」
と聞くと、真っ黒になった雑巾を見せてくれました。外の手洗いをそうじしていた子に、
「冷たくない?」
と聞くと、
「冷たいです」
と言う手は真っ赤でした。
でも、どの子も、今日の天気と同じように穏やかな表情で作業をしていました。
 
「先生、いい卒業式にしましょうね!」
そんな声をかけてもらいました。あと5日です。
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始動!(2月24日)

感動的な「3年生を送る会」から一夜明けた今日。昨日、3年生から、
「弥富中学校をよりよい学校にしていってください」
と託された1・2年生がさっそく動き出しました。
来年度の生徒会活動の核となり、生徒会活動はもちろん学校全体を引っぱっていく役員選挙が行われました。生徒会選挙規定により、3年生は会場にはいませんが、その思いをしっかりと受け止めた立候補者が「こんな弥富中学校にしたい」という公約を語ってくれました。もちろん、立候補した子だけではなく、その演説を聴く子たちも自覚に満ちた態度で臨み、教室へ戻ったあとの投票もしっかり行いました。
 
「託したよ」
「任せてください」
そんな声が聞こえた気がしました。
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