ICTを駆使して(6月19日)

いつものようにグランドから順々に朝の部活動練習を見ながら歩いていると、
「おはようございます!」
と、それぞれの部から気持ちのよい元気なあいさつが飛んできます。しかし、給食室の北側にいるはずの女子ハンド部がいません。いつもの元気なあいさつも聞こえません。「あれ?」と思い、進んでいくと、給食室の北側に集まって、一点を見つめていました。その視線の先にあったのは作戦板を兼ねた小さなホワイトボードでした。でも、そこは真っ白で作戦や練習メニューが記されているわけではありません。子どもたちが目を凝らして観ていたものは、ハンドの試合映像でした。自分たちのものか、どこかの学校のものかは分かりませんでしたが、コートで体を動かしているだけでは分からない、全体の動きや陣形などを客観的に見ることができます。顧問の先生は体育の授業でもタブレットをよく使い、それをすぐその場で再生して「振り返り」をする場面を設けています。少し前までは、
「この前の試合で、相手はこうやって攻めてきたでしょ。だから、こうやって…」
と、記憶をたどりながら指導をすることがほとんどでしたが、今はこうやってタブレットやそれにつないだプロジェクタなどのICT機器を駆使して、より具体的にインプットすることで、子どもたちの思考は活性化され、その後の体を使った練習に大いに生かされます。
今年から練習時間を大きく見直した部活動。今までどおりの練習ではなく、指導法の工夫も求められ、それが少しずつ始まっています。

海部地区相撲大会(6月16日)


昨日、全校の応援を受けた相撲部が、海部地区の相撲大会に臨みました。相撲部として年間通して活動している学校はなく、どこも特設部として参加しています。ですから、各学校の力自慢、技自慢の子たちが顔を揃えた大会となりました。
開会式が終わり、まだ土俵の空気も切り替わる間もない最初の取組に登場したのが弥富中でした。相手は同じ弥富市の十四山中。先鋒はまだその空気に乗れないうちに敗れてしまいましたが、中堅がその流れを断ち切り、大将戦と合わせた2勝1敗で、幸先のよいスタートを切りました。しかし、次の立田中戦は0勝3敗、甚目寺中戦は1勝2敗と負けが先行してしまい、残念ながら決勝トーナメントに進むことができませんでした。
個人戦には3人が出場しましたが、こちらもそれぞれの初戦ではね返され次の駒へ進むことはかないませんでした。
結果だけ見ると残念でしたが、黙々と練習した3年生が大会の土俵を踏むことができたこと、それは大いにたたえたいと思います。そして、その後ろ姿を見ていた後輩たちはそこから必ず来年につながる何かを学び取ってくれたと思います。

部活動正式入部(6月15日)

部活動見学→体験入部→仮入部と順を追って進めてきた1年生の部活動が、本日をもって正式に決まりました。
各部の人数は、こちらをご覧ください。

相撲壮行会(6月15日)

自分が所属している部の練習だけでも大変なのに、その後、土俵に集まり、四股(しこ)・すり足という基本動作からぶつかりげいこまで、地道に練習を重ねてきた相撲部の子たちの力を試すときが明日に迫ってきました。そこで、今日、体育館でその壮行会を行いました。
全校生徒の拍手でステージに上がった相撲部員。練習を始めたころに比べたら、たくましくなったように感じました。キャプテンの力強い言葉からは、練習に裏づけされた自信も感じられ、生徒会長の熱いエールは、まさに600人の大応援団の声でした。
明日の海部地区相撲大会で対戦する学校にどんな選手がいるのかまったく分かりませんが、「自分を信じて、仲間を信じて、全力でぶつかろう!」という顧問の先生の言葉どおりぶつかっていってほしいと思います。
 
※画像をクリックすると、今日の壮行会で紹介した動画がご覧いただけます。

まわし、きりり(5月29日)

今年は例年に比べ梅雨入りが早いようです。今日も雨こそ降りませんでしたが、ずっと雲が広がり蒸し暑い日になりました。
子どもたちの髪が汗で濡れたまま、
「さようなら!」
と下校する中、校舎西にある土俵では、
「いーち、にー、さーん…」
と四股(しこ)を踏む号令が聞こえてきます。最初の頃は足を上げたときにふらついていた四股も、ずいぶん安定してきたように思います。
今日は、立ち合いの練習をしました。しっかり踏み込んで頭で相手に当たるのですが、恐怖心と痛さからなかなかできません。顧問の先生も上半身裸になり、
「もっと、がつんと来い!」
と胸を出します。
「手で押すんじゃなく、頭で」
「足を前へ」
周りからもゲキが飛びます。
「よーし、いいぞ」
そんな声も聞かれる立ち合いもいくつか見られました。
 
相撲部がこうして練習をしている今、体育の授業でも相撲を行っています。中学校の武道は“選択制”となっており、弥富中では男子は相撲、女子はなぎなた、と全国的にも珍しい選択をしています。1年生が、まずまわしの締め方から練習をしていました。この中から、来年度以降、相撲部を志願してくれる子が出てくれることを願っています。