「お願いしま~す」
「緑の羽根募金です。お願いします」
朝部活が終わるのとほぼ同時に、昇降口、多目的室前、そして職員室でこんな声が聞こえました。
緑の羽根募金は、各地の森林保護や緑化活動に役立てられる活動で、その趣旨に賛同して、生徒会が毎年取り組んでいます。
朝練習をを終え額に汗を浮かべながら、いつもは教室へ急ぐ足を止めてくれた子。胸のポケットから生徒手帳を取り出し、そこにはさんである10円玉を緑の募金箱に入れてくれました。
「ありがとうございます」
担当の執行部の子が優しい笑顔で小さく頭を下げると、さわやかな5月の風を感じました。
中には、「あ、忘れちゃった」
と照れながら通り過ぎる子も。いいですよ、あさって金曜日までやっていますから。