弥富のあたりは雨の心配があまりない日でしたが、西尾張陸上大会が行われた一宮陸上競技場は、時折雨が落ちるコンディションでした。西尾張地区各所で行われた支部大会の上位者で行われるこの大会は県大会の予選も兼ねており、子どもたちの目標は当然そこです。
男子1年1500mで2位入賞を果たし、幸先のよいスタートを切りました。続くは、女子4×100mリレーです。短距離に強い選手の多い弥富中としては、十分に期待できる種目です。スタートよし!パトンパスよし!きれいに4人がつながり、2位に大差をつけてトップでゴールしました。ほどなくして、場内アナウンスが流れます。
「先ほど行われました、女子4×100mリレー第1組の結果をお知らせします」
息をのみ、耳をすませます。
「1着、弥富中学校。記録、50秒92。これは本大会新記録です」
場内からどよめきと拍手が起きました。すばらしい記録、すばらしい結果です。まだ2組ありますが、優勝を確信しました。
しかし…。しばらくすると、
「先ほどの女子4×100m1組の結果を訂正します」
のアナウンス。耳に届いた上位校に、「弥富」の名前はありませんでした。失格だそうです。
喜びの絶頂から突き落とされたこの結果に、子どもたちは泣いています。保護者の方も言葉が出ません。こちらもかける言葉も見つかりません。しかし、結果は結果。受け入れなくてはなりません。大会の記録としては、順位もタイムも残りませんが、見事なチームワークで一宮のトラックを駆け抜けた「記憶」は残っています。そんな仲間と出会え、一緒に走ったことを誇りに感じてほしいと思います。
この日は午後から弥富市の行事があったため、午前中で会場を後にしました。その他の結果は後日お知らせします。