きちんと整頓された机。開け放たれた入口の扉と窓。そして、誰もいない教室で回る扇風機。
これが、朝、7時半前の弥富中学校の教室風景です。「もったいない!」とお叱りを受けるかもしれませんが、朝、学年の先生が教室へいき、自分のクラスだけでなくすべてのクラスを回り、鍵を開けてこのようにしています。もちろん、扇風機は暑い時期だけですが、こうすることで室内にこもっている暖かい空気は外へ出され、朝の清々しい空気を取り入れることができます。それは、朝部活を終え、汗だくなって教室に入ってくる「子どもたちのために」という思いからです。
熱中症の危険性が叫ばれている今、子どもたちの体調をよく観察することも大切ですが、このように、前もって備えることでそれを回避する、なりにくくすることもできるのではないかと思います。「働き方改革元年」と言われる今年、教職員のそれも大きく見直されています。もちろん、それも大切なことだと思いますし進めていかなければならないと思いますが、「子どもたちのために」というこうした思いは、決して忘れてはならないと思います。