通信陸上競技愛知大会(7月22日)

この大会に陸上部の子たちはどんな思いで臨んだでしょうか。ある子は全国大会への切符を手にするために、ある子は今月末に行われる中総体の県大会の前哨戦として、そしてある子は夢の初舞台として、そんな思いがトラックとフィールドにかけ巡った大会だったように思います。

会場でお会いしたお母さんは、
「もう緊張でガチガチで」
とおっしゃってみえました。でも、この舞台に立てることが誰にでもできることではないのです。1年生の子の保護者は、
「みんな速い子ばかりで」
とおっしゃっいました。でも、そのレースで走った子は皆、2、3年生でした。1年生でここで走ったことは、必ず来年に生きるはずです。
女子のリレーメンバーは圧倒的な強さで西尾張大会を通過し臨みました。しかし、県内にはもっともっと強いチームがあります。そことどれだけ渡り合えるか、それが中総体県大会で何位に食い込め、東海大会へ行けるかどうかを試すレースでした。結果は5位!いい結果でした。でも、まだコンマ1秒を削り出すことはできそうです。新しい課題も見つかりました。
高嶋くんは1500mに臨み5位入賞でしたが、残念ながら全国大会の標準記録は突破できませんでした。
レース後に、彼の方から寄ってきてくれました。
「惜しかったね。残念だったね」
「はい、でも走りはよかったので悔いはありません。800の一本に絞ってがんばります」
とこちらの方が励まされました。その言葉を裏付けるような穏やかな表情が印象的でした。
陸上部の子たちの長い夏はまだ始まったばかりです。