5時間目。廊下に1組の机といすが運び出されました。自習している教室の中の様子が見える側に担任が、それと向かい合うように子どもが座り「教育相談」が始まりました。
ひと言で教育相談と言ってもその内容はさまざまです。3年生のこの時期はどうしても進路が中心となります。
「コンコン」
「はい、どうぞ」
「失礼します」
入試の面接で生かせるように、この機会を利用して教室からそのいすに座るまでの練習をしているクラスもありました。
「どれくらい勉強しているの?」
そんな会話が聞こえました。
一方、1、2年生は勉強もですが、
「どう、最近、気になっていることはない?」
と友人関係や部活動など、子どもたちが抱えていることに目を向けています。もちろんこの教育相談で一人にかけることができる時間はとても短く、この中で解決することは無理ですが、「先生に相談すればいいんだ」「先生、気にかけてくれてたんだ」と思ってもらうことで、また別の機会に、
「そういえば、あのこと、どうなった?」
と声をかけることもできます。今日から始まった教育相談がそんなきっかけになることを願っています。