先日、日本で初めて家族以外の方に骨髄移植をした田中重勝さんにお越しいただいてお話をしていただいた「全校一斉道徳」が、今日の中日新聞朝刊に取り上げられました。すでに「道徳だより」でも紹介したように、子どもたちは田中さんから多くのことを学びました。
道徳は来年度から「特別の教科」となります。そこで私たちが求めていくのは、すべての子が道徳的な行動をすることではありません。むしろ、何もアクションを起こすことができなくても、心の中で、「どうしよう」「こうしたら相手はどう思うだろう」「いやいや、絶対にしてはいけない」と葛藤をすることをめざしています。そして、その葛藤するにあたり、自分以外の人の考えや生き方を聞くことで、その判断材料がいくつももてることが大事だと考えています。
この授業でも、教室で行った時、多くの子は「提供しない」と考えていたようです。それが読み物資料を読み、田中さんご本人から話をうかがうことで少なからず心が揺れ動いたと思います。そんな大切な時間でした。