運転手さん、ありがとう!(7月7日)

ここは、生徒用玄関です。そこに、体育の授業で市民プールへ向かうために待機しているバスが止まっています。
 
実は、こんなふうに玄関のひさしぎりぎりまで近づけて止めることは、ふだんはありません。ではなぜ?答えは空にありました。厚くおおった雲から雨が落ちてきたのです。雨が降り始めると、それまで玄関から少し離れたところに止まっていた2台のバスが、ゆっくりとこの場所へ移動してきました、玄関から乗り込む子どもたちが少しでも濡れずにすむようにという配慮です。
 
これは職員室からお願いしたわけではありません。市のバスの運転手さんが子どもたちのことを思って、そうしてくださったのです。うれしい限りです。
江戸時代、狭い路地で傘を差した者どうしがすれ違う時に、互いの傘を少し外側へ傾けたといいます。それが最近「江戸しぐさ」として取り上げられることがしばしばあります。そう考えると、これはさながら「バスしぐさ」でしょうか。
そんなやさしい運転手さんにプールまで送っていただき、子どもたちは幸せです。