苗代弥中(4月20日)

桜の季節は終わり、新緑の季節となりました。
 
桜の名称は日本全国に多くありますが、その中に「苗代桜(なわしろざくら)」というのがあることをご存知ですか。岐阜県下呂市にあり、県の指定天然記念物にもなっています。多くの桜の名所が桜並木など、あたり一面の桜であるのに対し、この苗代桜はたった一本の桜です。しかし、その姿が苗代に映る姿がとても美しいことで知られ、その季節には多くの方が訪れます。
 
弥富市は全国でも有数の早場米の産地です。伊勢湾台風で収穫直前の稲が水没したという教訓から早くに収穫できる品種を栽培するようになったそうです。ですから、もう田植えが始まったところもあります。学校の北側にある田もその準備が整い、ならされた田に水がはられています。今日は風がなかったのでその水面が鏡のようになり、弥富中学校をきれいに映してくれていました。「苗代弥中」。今でしか見られない素敵な光景です。