間一髪(9月20日)

朝から台風の進路が気になりながらスタートした今日。1時間目の授業が終わった時、
「先生方、至急、職員室へお集まりください」
と放送が入りました。察しのいい子どもたちは、それを聞くと、
「いぇーい!」
と歓声と拍手がそれぞれの教室から沸きあがりました。風雨が強くなる前に下校をさせようと、弥富市のすべての小中学校が給食を食べて後の下校を決め、それを先生方に伝えました。
朝からそれを想定して時間割を変更していたこともあり、予定通り12時40分に下校を始めることができました。台風が本州の南側を通過する進路をとっているため、この時点では弥富市に警報は出ていませんでした。
「さようなら」
「気をつけて!」
「風邪、ひかないようにね」
先生方に声をかけられながら校門を出る子どもたち。雨も風もそんなに強くない時間に下校させることができ、ほっとしました。
先生たちには通学路の各所に立ってもらい、子どもたちの様子を見守ってもらいました。その先生たちがすべての子が通過するのを見届け学校に戻ってきた頃は、風がかなり横なぐりになり、雨も強くなっていました。時刻は13時30分。
雨音にかき消されるように、
「こちらは広報やとみです。13時30分、弥富市に大雨洪水警報が発令されました」
と防災スピーカーから聞こえてきました。下校を始めてから50分後ですから、子どもたち全員が家に入った頃だと確信し胸をなでおろしました。
 
非常時ということで子どもたちの安全を最優先に考え、急な日程の変更をさせていただきました。ご心配やご迷惑をおかけしたと思いますが、保護者の方々のご理解のおかげで無事に対応できたと思います。ありがとうございました。