幼保小中合同避難訓練(11月2日)

 校門から、ヘルメットをかぶり、ライフジャケットを付けた子どもたち。
さらに乳母車に乗せられた赤ちゃん。防災ずきんをかぶり、きちんと並んで歩いてくる幼児。たくさんの先生や保母さん、地域の方、警察の方。みんな顔が引き締まっています。

 今日は、大地震が発生。その後大津波がくるという想定で、大藤保育所・はばたき幼稚園・大藤小学校・弥富中学校の合同避難訓練が行われました。昨年度は計画していたものの、天気に恵まれず実施できませんでしたが、今年度は予定通り実施することができました。

 大藤保育所の園児は、一旦大藤小学校に避難。その後津波の危険があるため、弥富中学校まで避難します。歩ける園児は高学年の児童が手をつないで一緒に行きます。歩くことが困難な乳児は、保育士さんにおぶわれたりリヤカーに乗せられたりして来ます。
 はばたき幼稚園の子どもたちは、弥富中まで歩いて避難するという訓練を、1年に何度か実施していますが、今日は実際に校舎の中に上がっての避難です。

 弥富中学校の生徒は、地震発生による運動場への1次避難の後、校舎の3階への津波の避難を行いました。
 
 3階のフロアは、本部が美術室です。1年生は各教室、2・3年生がその廊下に座ります。調理室・家庭科室に大藤保育所とはばたき幼稚園の園児、2つの理科室に大藤小学校の児童が入りました。各部屋や廊下は、身動きが取れないくらいの状態でした。

 地域の方は、どこに避難誘導すればよいのだろう。
 非常階段は、地震に耐えられるのだろうか。
 この通路は、ガラスが飛散して危険なのではないだろうか。etc

 今回の合同避難訓練で、多くの課題が見つかりました。それぞれの園や学校で反省や課題を出し合い、それを持ち寄って話し合いの場をもちたいと思っています。そして、本当に大地震が発生したり、津波の被害が発生したりしたときに、命を守るためにどうしていったらよいかを、みんなで知恵を出し合いたいと思いました。その知恵を来年の合同避難訓練に生かしたいと思います。
大藤保育所 大藤小学校
はばたき幼稚園 弥富中学校