師走に入り、運動場の改修工事も急ピッチで進んでいます。
写真では分かりにくいかもしれませんが、左奥が野球部が練習している部分です。そこには黒土が敷かれその整地も終わりました。ブルドーザーで土をそこへ置き、その後は、手作業で丁寧に高さを計測しながらならしてみえました、それもお一人で。野球のグランドはボールの弾み方に大きな影響を及ぼします。ですから内野部分はこのように適度な粘度のある黒土を使うそうです。
それ以外の部分は茶色の土です。それは写真の手前の部分です。ここも整地されました。そして今、そこに緑色の土を載せています。文字通り「グリーンサンド」と言われるもので、最近のグランドには多く用いられています。輝緑岩を細かく砕いたもので、黒土が粘度があるのに比べ、こちらはそれが少なく、その分水はけがよいという特徴があります。今回の改修工事のねらいはその水はけをよくすることですから、とても大事な土です。しかしグリーンサンドには大きな問題点が。それは砕いた時の「角」です。これが原因で転んだ時やスライディングした時などに子どもたちの皮膚に大きなダメージを与えすり傷になってしまうことがあります。そこで今回敷かれたグリーンサンドは、研磨をしてその角を取り除いたものだそうです。
職人技の整地、そして、子どもたちの安全を考えた心づかい。そんな思いがブレンドされた運動場が日々変わっていくのがとても楽しみです。