おかえり、C組(1月22日)

「おかえりなさい」
朝礼の話の中で、そんな声をかけました。
 
先週、突然、増えた1年C組のインフルエンザによる欠席者。そういう診断が出ていないものの、発熱の症状のある子も何人かいたので学級閉鎖という措置をとりました。そして、今日、それが明けて、久しぶりに1年C組の子もそろっての朝礼を行うことができました。
クラスの様子を、給食の時間に見にいくと、当たり前のような配膳風景でしたが、みんなうれしそうな表情をしていました。教室でクラスの仲間とともに過ごす、「当たり前」の楽しさをかみしめているようでした。
 
学校中を見ると、今日はインフルエンザで欠席している子はわずか3人と、他への拡大はなんとか回避できたようです。しかし、市内では他の中学校や学区の小学校で学級閉鎖をしたとの情報も飛び込んできましたので、まだ油断はできません。これからも引き続き、予防に心がけていきたいと思います。

学級閉鎖(1月16日)

年末まではほとんどその気配も感じなかった「インフルエンザ」の脅威が、じわじわと迫ってきました。年明けから、学校中で一人、二人と現れてきました。しかしまだその数は少なく、教室でも換気や保湿を積極的に行い、子どもたちもマスクで予防したり、手洗いをしっかり行うことで、その広がりを防いできました。
しかし、週が明けた昨日あたりから急に朝の欠席連絡の電話の数が増え、その受話器の向こうから、
「インフルエンザで休みます」
という言葉が聞かれるようになりました。そして、今日、1年C組で欠席者が9人となり、校医の先生や市教委とも相談し学級閉鎖を決めました。期間は、17日(水)~19日(金)です。元気に登校できていた子たちには大変申し訳ないのですが、これ以上の拡大を防ぐためとご理解ください。
教室へ行ってみると、空席は目立つものの、出席している子たちは比較的元気だったように感じました。3日間の休みをうまく活用して、体調の悪い子はしっかりと体を休め、元気な子も油断することなく予防に努めてほしいと思います。そして週明けの22日(月)には、全員が揃うことを願っています。
 
1年C組の保護者の方々には、突然ことで大変ご迷惑をおかけしますが、お子さまの健康管理にお気をつけいただきますようお願いいたします。

学期末二景(12月21日)

今学期も残すところあと2日となりました。明日は終業式と学級活動ですので、授業や給食は今日が最終日です。
どこの学年も学年集会を行い、2学期のさまざまな活動を振り返る中で感じた子どもたちの成長と、そこで見えてきた「もうちょっとここのところを」という点を話していました。また期間としては短いものの、クリスマス・大みそか・お正月とイベントが盛りだくさんの冬休みだからこそ気をつけてほしいことも、生徒指導担当の先生から話しました。
 
午前中のそんな活動を終えた子どもたちの、今日一番のお待ちかね、給食の時間です。2学期最後ということで「セレクトバースデーデザート」でした。前もって希望を出しておいた「メゾンドノエル」と「クリスマスカップデザート」はどちらもクリスマスのパッケージで気持ちもうきうきします。欠席した子のケーキは持っていってあげるわけにはいかないので、それをめぐっての大じゃんけん大会となり、大盛り上がりでした。
そして、その後の大そうじでは一転、日ごろできない机やいすの脚の部分の汚れや扇風機のそうじをしてくれました。天気も味方してくれ、外そうじの子たちも寒さを感じることなくしっかりと手を動かして一年の汚れを取ってくれました。こういった切り替えがしっかりできるのも、子どもたちの成長の表れだと思います。
 
冬休みに入るとご家庭でも大そうじをされると思いますが、ぜひ、子どもたちにそんな機会を与えていただき、成長した姿をご覧ください。

スマホ→お金→学力そして愛(12月21日)

立ち止まって見入り、思わず笑ってしまいました。広報委員会がつくっている『Let’s learn』です。12月号の特集は「クリスマス」でした。一つ目の質問の「サンタを信じますか?」もほほえましかったのですが、見入ったのは二つ目のQ2でした。
 
 「クリスマスに欲しいものは?」
 
子どもたちはどう思っているのか読み進んでいくと、1年生は「スマホ」やゲーム機が多くありました。中学生になって買ってもらった人も多くいる中で、まだ持っていない子が欲しいと思う気持ちは分からないでもありませんでした。それが、2年生になると、なんと、全クラス「お金」がトップでした。ゲームから卒業したのかもう持っているからなのか分かりませんが、モノからお金にシフトするのが、しかも全クラスが「お金」という結果に驚きました。では3年生は…。
さすが、3年生!お金というクラスも多くありましたが、「学力」(B組)、そして「愛」(E組)の答えには大爆笑させてもらいました。私立高校や専修学校の推薦入試を受ける子が願書を書き始めたこの時期、クリスマスイブにサンタさんがやってきて「学力」をプレゼントしてくれたら、どんなにうれしいことか。また、目が覚めたら好きな人がそばにいてくれたら…。
 
気持ちはよ~く分かりますが、自分の力でなんとかしましょうね!(笑)

弥中壁画(12月7日)

それはちょうど1か月前のことです。いつもは明るい日差しが差し込む3階の美術室が真っ暗になり、そこにほのかな明かりが灯ったり消えたりしていました。のぞいてみると、白い紙をくしゃくしゃにして、それをゆっくり広げていました。そして、さらにそこに懐中電灯の光を当てていました。実はこれは、教室を洞窟に見立てて、人類最初の絵画である「壁画を作ろう」という授業でした。紙の折りじわはもちろん、光の当たり具合によっても、鳥に見えたり動物に見えたり、中には謎の物体が浮かび上がったりと、子どもたちの想像力がかき立てられた時間でした。
その後、色をつけ「壁画」を作り上げてきました。そして今日は、いよいよその鑑賞会です。まず自分の作品の見どころや工夫した点をアピールし、班でそれを見合います。「へぇ」「すごいなぁ」と思ったところを互いに出し合うと、照れながらもうれしそうで、そこに新たな気づきもありました。後半は全体で鑑賞します。教室をぐるぐる歩きながら友達の「壁画」を見て回りました。
授業の切り口やアプローチの仕方を少し工夫したことで、子どもたちのもっている意欲や能力がぐっと引き出されたように思います。