1、2年生は学年末テスト2日目を迎えました。そして、今日はそこに3年生の卒業テストが加わりました。学年末テストは7教科、卒業テストは5教科ですので、このような日程のずれが生まれています。
3年生にとっては、これが最後の定期テスト。約3分の2がこれからまだ公立高校の入試を控えていることもあり、例年、この卒業テストはその公立高校の入試を想定したものにしてあります。まさに、本番さながら、といった状況です。
担任もそれを子どもたちに意識させるために、声をかけています。あるクラスでは、黒板に「最後まで、3年間のペストを尽くす」と書かれていました。そうです。この日まで積み重ねてきたものをこの時間に凝縮させる、まさにそんなふうに臨んでいました。
3時間のテストを終えた子どもたちを優しく迎えたのは給食です。今日は3年生のリクエスト第1位の「あげパン」でした。その名のとおり、運気も上がりますように!
3年間のベストを尽くして(2月14日)
もうひとつの緊張感(2月13日)
1・2年生が学年末テストに向き合っている頃、1階の3年生の教室では、それと同じような緊張感が漂っていました。
その緊張感の正体は「願書」です。大きなA3版のものに赤いラインが入っているのが特徴的な公立高校の入学願書です。ほぼ同じ記入欄が右と左の並んでいます。Aグループ、Bグループからそれぞれ1校ずつ受検することができます。1校しか受けない子は、右側に大きく斜線が引いてあります。すでに家で下書きを済ませていて、それを担任が一字一字確認をしたものを清書していました。一文字書くごとに、
「ふーっ」
と大きく息を吐き、ペンを持つ手を二度三度振ります。自分の進路を決める大切な書類です。緊張するのも無理はありません。でも、こうしたステップが夢の実現に欠かせないのだと思います。
私立高校・専修学校一般入試(2月5日)
「おはよっ!」
まだどことなく眠そうな目であいさつを交わし、少しほっとした表情を浮かべます。切符を買ったり、昨日の事前指導でもらったプリントを出してもう一度見直したりして、同じ学校を受験する子を待ちます。中には、びっしりと書いたノートをじっと見ている子も。
「なに、それ?」
「面接練習で書いたやつです」
緊張感というよりは、これまでしてきたことを確認することで落ち着くんだと思います。
7時過ぎの電車に、ほとんど子が乗り込みました。
一方で、自転車で高校まで向かう子たちもいます。いつもにも増して一列でやってくると、
「おはようございます!」
と、交通指導をしてみえた高校の先生にしっかりとあいさつできました。
「いってらっしゃい。がんばって!」
ここまでしかできません。あとは子どもたちがもっている力をすべて出し切ることを祈るだけです。
3年個別懇談(2月1日)
今日から再開された午後の部活動。そこから聞こえる後輩たちの声を遠い自分と重ねている3年生。でも、今は、そんな過去にひたっているわけにはいきません。自分の進むべき道を切りひらく大事な時期ですから。
3年生の教室では、最後の個別懇談が行われていました。今回の目的は公立高校の志望校を決める、というものです。今日あたりから私立高校・専修学校の推薦入試の結果が届き始めました。ほっと胸をなでおろした子も多くいる中、来週の一般入試に臨む子のほとんどは、第一志望が公立高校の子たちです。まだ一般入試も終わっていませんが、それが終わるのを待ってから決めていては遅いので、
「どこの私立高校が受かっても、公立高校でいいですか」
「万が一この高校が不合格だった場合、公立の志望校は変わりますか」
というさまざまなシミュレーションをしながらの懇談です。
そんな大きな決断となる懇談ですが、3年生の先生からは「順調です」という言葉が返ってきました。ご家庭でしっかり話し合ってくださっているおかげと感謝しています。
懇談で家の人がみえるまで、廊下に置いてあった面接質問集を手に取る姿もあり、その視線はしっかりと前を見ていました。
私立高校・専修学校一般入試出願(1月31日)
昨日とはうって変わって、空は雲におおわれ寒い日となりました。そんな中、給食を終えた3年生150人が時間差をつけながら私立高校・専修学校一般入試の出願に出かけました。
ご存知のように、愛知県はほとんどの私立高校・専修学校が2月5日(火)・6日(水)・7日(木)の3日間のどこかで一般入試を行います。したがって、最大三つの学校を受検することができます。当然、同じ日に試験を行う学校は受けられませんから、この入試日程が発表されてから、「どこを受けようか」「どういう組み合わせにしようか」「何校受けようか」と子どもたちは思案してきました。
弥富中から受験する学校は27校。今日はそのうちの一つの学校へ出願に出かけました。複数受験する子のもう一方の願書は、他の子が責任をもって出願します。ですから、各学校ごとに決めたリーダーは責任重大で、
「○○高校、集まってください」
人数を確認後、
「はい、これがみんなの分の願書です」
と渡された願書を大事そうにすぐにしまいました。今日は時折雨が落ちてくる天気でしたので、茶封筒には透明のビニール袋がかけてあります。
「行ってらっしゃい。気をつけて」
いつもは並列で走って注意を受けることが多い自転車も、今日はきれいな一列をつくって走っていきました。そんな姿に、子どもたちの緊張感と進路に向きあうまっすぐな気持ちを見たような気がしました。
それから数時間が過ぎたころ、本降りとなった中を再び一列になって学校へ向かう子どもたちの姿が。すぐに3年生の先生たちが待つ図書室へ向かいます。
「おかえり、寒かったでしょ。ストーブつけてあるから温まりな」
願書と引き換えにいただいた受験票をかじかんだ手で差し出す子どもたちを、優しい言葉で迎えてくれました。