そんなテストに全力で向き合った子どもたちは、午後には、久しぶりの部活動に、これまた全力で取り組みました。STを終え、外に出た子たちはまず空を見上げ、まぶしそうに目を細めました。そして、ひと言、
「暑い…」
言葉に元気はありませんでしたが、ひとたびスイッチが入れば、やはりそこでも全力の姿が。そんな子どもたちを、梅雨の黒い雲と、夏の入道雲が並んで見ていました。


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今年から始めたテスト直前の「学習相談」。中間テストに続き、2回目となりました。今日も1年生は家庭科室、2年生は図書室、3年生は音楽室に分かれて、先生に分からないことを質問する時間を設けました。残っていた子の多くは数学と理科に取り組んでいました。マンツーマンというわけにはいきませんが、自分で解きながら、分からないところでは静かに手を挙げ先生を待つなど、「まず自分で考える」という姿勢はできていたように感じました。そして、ほどなくしてその手を挙げたこのところに先生が行き、
「どうした?どこが分からない?」
と声をかけることで、もっていた疑問が解消される大切な機会となっていました。授業ではありませんが、これが今、めざしている「主体的な学び」のひとつの形だと思います。
今日も廊下では「教育相談」が行われました。しかし、その景色は昨日までと少し違いました。昨日までは、授業が終わったら、教育相談の子だけが教室に残り、その他の子は部活動に出かけていましたが、今日から部活動の中止期間ですので、皆、教室に残っていました。
行っていたのは「自習」です。これまで学校評価アンケート等で意見としていただいていた、「もっと学習指導に力を入れてほしい」という声もあり、今年から新たな取組として行いました。本来なら、授業が終わったらすぐに下校し、それぞれの家で自分の計画に沿った家庭学習、テスト勉強をすればよいのですが、残念ながらそれがなかなかできない子が多いのが現状です。そこで、学校で意図的にその時間を設け、「勉強するのが当たり前」という空気をつくることにしました。中間テストの際に行った「学習相談」と同じねらいです。教室に流れたピーンと張りつめた空気、それを自宅で自分の力で出せるようになれればと思います。
今日から4日間、授業を45分授業にして時間を生み出し、「教育相談」を行います。
日々、慌しく過ぎていく中学生の生活。それに順応できている子もいれば、そうでない子もいます。友人関係がうまくいき、学校へ行くのが楽しいと思っている子もいれば、そこに悩んでいる子もいます。勉強のことや部活動のこと、中学生は多くのことに思いをめぐらせながら生活をしています。
「どう、最近?」
担任の先生にこう切り出され、
「特に困ったことはありません」
と答える子も多くいますが、ちょっとためらったり、次の言葉が出ない子も中にはいます。もちろん、話したいことはたくさんあっても、それを面と向かってはなかなか言えない子も多いのが現実です。そこで、この教育相談では、事前に「教育相談」というプリントを用意し、そこに書いてから始めています。本当は、担任や学年の先生が子どもたちが発する小さなサインを確実にキャッチできるとよいのですが、それができないこともあります。今日からの教育相談が、そのきっかけになり、「先生に相談してもいいんだ」という気持ちになってくれたらと思います。
修学旅行は3年ごとに見直しをします。今年はその初年度で、ホテルも都内から、新浦安にできた修学旅行生をターゲットに新たに増築したところに変わりました。内装はもちろん新しく、初日に足を踏み入れた子どもの中には、
「ここって、靴のままでいいんですか」
と一瞬ためらうほどです。
そんなホテルで2度目の朝食を食べ、最終日のクラス分散に出発しました。天候は日に日によくなり、今日は暑い日となりましたが、風もあったおかげで順調に各所を回ることができました。今日はお台場や上野、スカイツリーなどの“鉄板”のスポットを回り、その多くの時間を買い物につかいました。
それぞれの場所で昼食を食べ、最後は東京駅に余裕をもって着き、ここでもしばしのお買い物タイム。あらかじめここで買おうと決めていた子も多く、おめあての店を探して、一つ二つと紙袋が増えていきました。3日間、友達と楽しい時間を過ごした子どもたちも、この時ばかりは家族に思いを巡らせていました。
たくさんのお土産とたくさんの思い出を抱えた子どもたちを乗せた新幹線は定刻に東京駅を出発しました。