不易(4月25日)

「不易と流行」という言葉があります。「不易」とは、時代を越えても変わらないもの、という意味で、時代とともに変わる「流行」とよく対比して使われます。いろいろな考え方や方法は時代とともにどんどん変わっていきますし、それをうまく取り入れることはとても重要です。しかし一方で、そういった流行に惑わされることなく、本質を求め続けるということも大切です。
 
今日は、そんな「不易」な授業を紹介します。左の写真は図書室での1年生の国語の授業です。机の上には分厚い「国語辞典」「漢和辞典」「古語辞典」がどんと置かれ、子どもたちはそれを懸命にめくって調べていました。今は電子辞書が普及し、ポケットに入るくらいのそれさえあれば、いとも簡単に調べることができる時代ですが、やはりこうして手や目を駆使して調べることで、定着度が違います。
もう一方は、3年生の数学の授業です。二人の数学の先生が赤ペンを持って、一人一人の解答を見て回っていました。そして、
「よし、正解!」
とすぐその場で丸をつけます。これは「丸つけ法」と呼ばれる手法で、子どもたちは自分の努力に対しすぐに評価してもらえるので、効果があるといわれています。
一見、地味な授業スタイルかもしれませんが、間違いなく子どもたちの力になる指導法です。
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授業参観&PTA総会(4月21日)

今年度最初の授業参観を行いました。授業が本格的に始まってちょうど1週間ほどたったところです。最初ということで、どのクラスも担任の授業を参観いただきました。新しいクラス、新しい先生の授業はいかがだったでしょうか。まだ“よそいき”のぎこちなさを感じたものの、時折笑い声も聞こえ、意見や班での話し合い活動なども声がよく出ていたように思います。前日のホームページでお願いしたように、教室の中まで入って掲示物などもしっかりご覧いただいている姿もあり、とてもうれしく思いました。
 授業参観のあと、学級PTAで担任からあいさつをさせていただき、すぐに場所を体育館にかえてPTA総会が行われました。28年度の活動ならびに決算報告につづき、29年度の役員・委員や活動計画、予算案などが承認され、新しい年度もPTA活動もスタートしました。今年度も、子どもたちを、また、弥富中学校をお支えいただきますようお願いします。

本格的に授業が(4月18日)

先週はクラスの目標や係活動・委員会活動などを決める時間を多くとりました。でも、ここをさらっと済ませてしまうと、ずっとそれが尾を引くので、ここはどこのクラスも時間をかけて取り組んでいました。
そして、ようやく金曜日あたりから授業が始まりました。学年はもちろん、教科担任も新しくかわったという子も多いのではないでしょうか。どんな滑り出しをしたかのぞいてみると…。
 
「はい、これ分かる人」
「はい!」「はいっ!」
多くの子が手が上がります。しかも、ピンとまっすぐ上に。
「うわ、すごいね」
先生からは、思わずうれいし声も。隣のクラスでは、机を班にして詩の勉強です。ここでもしっかり声が出て詩の朗読をお互い発表し合っていました。
3年生は、全国一斉に行われている「学力学習状況調査」に取り組んでいます。ここは1・2年生とは違い静寂に包まれています。
それぞれの学年がその発達段階にあわせたスタートをしたようです。
 
ちなみに1年生の数学の授業は「正の数・負の数」でしたが、その教科書に、なんと「JR弥富駅」が取り上げられていました。地上にある駅で日本一低いところにある駅ということで、そこから「-(マイナス)」という負の数を学習していくようです。

地区別会議(4月10日)

今日は午前中3時間は学年や学級で過ごし、給食を食べた後は「地区別会議」を行いました。小学校でいうところの通学団会議です。中学校は通学団というものはつくりませんし、登下校も基本的には個人で行います。
しかし、決められた通学路はありますし、地区によって危険な所や気をつけて走らなくてはならないところもあります。その確認をするために地区ごとに集まりました。そこでひときわ役立ったのが「ハザードマップ」です。昨年度のPTA生活委員会の方々が作成してくださったもので、それを一人一冊持ち、
「はい、まず、自分の家の場所は分かるかな」
「そこから学校へ来るまでの道で、危険な場所はないですか」
等々、具体的にアドバイスができました。
昨年度から少しずつ並列走行が少なくなった弥富中学校です。今年も大きな事故のない一年にしたいものです。

入学式・始業式(4月7日)

いよいよ新しい年度が始まり、193名の新入生を迎え、612名でのスタートです。
 
あいにくの雨になりましたが、校門をくぐる子どもたちはどの子も笑顔でした。新しく始まるこれからの日々に胸が躍っているかのようです。
入学式・始業式の中では、そんなキラキラとした輝きをいつまでももち続けてほしいことと、困ったときには肩の力を抜いて立ち止まれば、きっとそこに寄り添ってくれる人がいるから、ということを伝えました。そして、1年間の総授業時間の1015時間を毎日に置き換えたら「2時間19分」だということから、その2時間あまりの時間をどうつかうかで1年後の自分が大きく変わってくるという話もしました。
 
平成29年度 入学式式辞
 
子どもたちは話をしっかり聞くことができ、今年もしっかりやってくれる、そんな予感を抱かせてくれました。入学式に続いての担任発表や部活動顧問の発表では、小さなどよめきや歓声、ため息などがありましたが、正面に立った先生たちに大きな拍手をおくってくれました。
 
教室に入り、1年生はピカピカのヘルメットをはじめ山のように詰まれた教科書類やプリントを前に、担任の先生の話をしっかり聞いています。ここでも「中学生になった」という決意を感じました。2・3年生はここでクラス発表です。自分の思っていた子と一緒になれた子、なれなかった子さまざまですが、気持ちを切り替えて新しい一歩を踏み出してほしいと思います。