1学期の保健室では、毎週のようにさまざまな検査、検診が行われています。今日は「耳鼻科検診」がありました。「あれ、うちの子、そんなこと言っていなかったけど…」と思われた保護者の方もみえると思いますが、この検査は全員が対象ではなく、事前調査により検査を受けた方がよいだろうと判断した子だけが受けるもので、今日は全校の約3分の1が受診しました。
「はい、ちょっと顔を上げて」
「はい、横を向いて」
と、お二人の先生に診ていただきます。どの子も神妙な顔です。
昨日の朝礼でも、歯の優良生徒の表彰に関連付けて話をしましたが、体のあらゆるところが健康でしっかりとその機能を果たしてこそ、もっている力を出せると思います。学校では、毎年4月から6月ごろまでは授業の合間をぬいながら検査や検診を行い、そのつど結果をお知らせし、治療が必要な子にはそのことも伝えさせていただいています。これは「スクリーニング」といって、子どもたちの健康状態を把握し、その結果に応じて、
・病気の予防
・治療の指示
・運動等を軽減する措置
などを行うことを目的としています。ご家庭のご協力をお願いします。
耳鼻科検診(6月6日)
生徒の声で(6月5日)
5月17日。生徒会執行部の5人が、校長室のドアをノックしました。緊張した表情で、
「修学旅行の写真について私たちの思いを聞いていただきたくて来ました」
と切り出しました。
修学旅行は中学校の数多くある行事の中でも、特に思い出深い、子どもたちも楽しみにしている行事です。しかし、弥富中学校はここしばらく、その写真を子どもたちに販売していませんでした。かつてはしていたようですが、なんらかの理由でそうなり、今もそうしています。
3年生の中で、修学旅行のことが話題になり始めた頃から、生徒会執行部の子たちのところに、「カメラ、持っていけるように言ってよ」「他の中学校は持ってってるよ」という声が届きだしたようです。そこで、執行部の子たちが、その声を届けに来てくれたわけです。
この日の要望は「自分のデジカメを持たせてほしい」というものでした。
「持っていない子はどうするの?」
「撮ったその写真がSNSで流れることが心配です」
という声が、同席した3学年の主任の先生たちから出ました。また、
「カメラで写真を撮りたいのか、写真がほしいのか、どっちなの?」
「どれくらいの人が、そう思っているのか数が知りたいです」
とも。この日の話し合いは、そんな質問をもってかえってもらいました。
そして、それから2週間。執行部の子たちは、学年のみんなにアンケートをとりました。デジカメを持っていない子のこと、それがSNSで拡散するリスクのことなどを真剣に話し合ってくれたそうです。そして、先週30日に修正案をもってきました。その姿は、どこか自信に満ちていました。自分たちなりに課題をクリアしたという思い、そして、多くの子の声が背中を押してくれたことが、そうさせたのでしょうか。
生徒会も先生たちも意見を交わし合い、
○学習であるクラス分散の時は、デジカメを班に1台貸し出す。
ただし、これは販売はしない。
○修学旅行期間中の写真は写真屋さんと先生が撮ったものを販売する。
としました。今日、それを3年生に伝えました。
100点満点の回答ではなかったかもしれませんが、自分たちの声を集め、行動を起こすことで、学校が変わるということを証明してくれた“歴史的な一歩”だと思います。
そして、この一歩は今年だけのものではなく、来年にも再来年にもつながる一歩です。こうした生徒会活動が脈々とつながっていくことを期待しています。
道徳の授業について学びました。(6月3日)
「『特別の教科 道徳』における授業づくりと評価 ~主体的・対話的で深い学びの実現~」を演題に、京都産業大学の柴原弘志先生からお話を聴きました。中学校では、来年度から道徳の教科書を使用し、『特別の教科 道徳』が本格的にスタートします。それに伴い、道徳の授業をどうつくっていき、どう評価するのかが課題となっています。
せっかくの機会なので、海部地区の学校にも今回の研修会をお知らせしたところ、休みの日にも関わらず、中学校のみならず小学校からも計20名程度の先生方に参加していただきました。
道徳のねらいや様々な学校の取組や授業の話を軽快な関西弁で熱く語り、参加者はだんだん引き込まれていきました。
「自分が自分で自分に問う」
「話すではなく、語る。語は、吾(われ)の言葉。つまり、本音を引き出すことが大事」
今日の研修会を通して、『特別の教科 道徳』のモヤモヤしていた部分に光が射し、道が見つかったような気がします。他校の先生も何かつかんだような清々しい笑顔で帰られました。
柴原先生、貴重な機会をありがとうございました。



保護者学級(6月3日)
今月の学校公開は「保護者学級・部活動懇談」です。年に一度、休日に学校公開日を設定することで、日ごろはお仕事なとでお越しいただけない方にも子どもたちの様子をご覧いただこうという日です。
1時間目からの公開にもかかわらず、たくさんの保護者の方においでいただきました。すぐに駐車場がいっぱいになり、お待ちいただくなどご迷惑をおかけしたほどです。教室や廊下がたくさんの人であふれ、子どもたちもいつもとは違う緊張感をもって授業に臨みました。
ご覧いただいたのは、弥富中が力を入れて取り組んでいる道徳です。緊張感のある中、積極的に手があがったり、班で活発に意見交換したりする姿が随所に見られました。中には、多様な考えに触れるということで、参観いただいていた保護者の方と意見交換する場面も。
2時間の授業をご覧いただいた後は「部活動参観・懇談」です。大会などでは多くの熱い応援をいただいていますが、普段の練習となるとあまり観る機会はなく、教室とは違うったお子さんの姿がそこにはあったのではないでしょうか。また、今年から練習時間を大きく見直していますし、1年生は正式入部の直前の時期でもあります。顧問との懇談が有意義なものになったなら幸いです。
自分の位置を知る(6月1日)
今日、中間テストの成績個票を子どもたちに手渡しました。それをもとに、ご家庭でどんな会話があったでしょうか。
その成績個票に、今年から「度数分布」を表すグラフを添えました。これまでの、得点、平均点、偏差値という数字だけではイメージしにくかった学年全体の教科ごとや合計の得点分布が見えることで、自分の位置を知ることができます。マラソンにたとえるなら、自分が走っている前に20人の集団が走っていることが目に入れば、心の中で「よしっ!あそこに追いつこう!」と気持ちもスピードもアップします。このように目標をより具体的にするための資料ですので、ぜひ、ご家庭で話題にしていただけたらと思います。