緊張した面持ちで入った部屋には大きなテーブルがありました。そしてその周りに置かれているソファに腰を下ろして待つこと数分。ドアが開いて市長さんが入ってみえました。ドキドキしながら立って頭を下げると優しい声で、
「おめでとう、すごいね」
と言ってくださいました。
3年生の伊藤琢真くんが、「北方領土に関する全国スピーチコンテスト全国大会」に出場することが決まり、その表敬訪問に出かけました。夏に「北方領土を考える中学生のつどい」に出かけたことがきっかけで関心をもち、その後に書いた作文が見事、全国大会へ駒を進めたのです。大会本部から送られてきた資料によると、全国大会へ出場できるのはわずか10人で、6782の作文の中から選ばれたそうです。そして、さらに全国大会はその作文をもとにスピーチをするというものです。
今日の表敬訪問でも、市長様から、北方領土はもちろん、日本を取り巻く国境をめぐる問題や歴史問題まで、難しい話題をいくつも振られましたが、それらにひとつひとつしっかりと答えていました。
大会は今週の土曜日に東京で行われます。ぜひ、堂々と自分の考えを述べてきてほしいものです。