昨日から徐々に南風が強くなり、それが少しずつ湿気を帯びてきましたので、今日予定していたスポーツテストを金曜日に移動しました。
そして、予報に違わず午前中から雨が落ちてきました。南風は相変わらず強く吹いています。学校の行事はこのように変更を余儀なくされましたが、天候をものともしないものがあります。あいりちゃんです。
「あいりちゃん」
それは花の名前です。東日本大震災の時に津波に飲み込まれて命を落とした佐藤愛梨ちゃん。すべてが壊され流されたそこに、震災から4年後の5月に花を咲かせたのがフランス菊の白い花でした。その奇跡の花を「あいりちゃん」と命名し、命をつなぐプロジェクトが全国へと広まったそうです。そして、弥富市の小中学校もその運動に賛同し、花壇の一角にそれを植えたのが昨年の11月でした。植えて間もなく冬になり、雪に押しつぶされそうな葉を、子どもたちは「先生、あいりちゃん、大丈夫?」と心配そうに見ていました。
そして、春。あいりちゃんは株を大きくし、そこに小さな花をたくさん付けました。雨にも風にも決して負けず咲き誇るあいりちゃんは、子どもたちを応援してくれているかのようです。